山田 浩貴――芸術の楽園

テーマは広い意味での芸術。曲とCGについては自分でも創作。

流枝の松

このような美文でしか伝えられない事柄がある。 流枝の松とは、水面に平行にのびている松のことらしい。 このような用語があること、造園術の奥の深さ、繊細さに驚嘆する…

芸術における人為

作庭における「石の心ばえ」とは何だろう。 無生物の心ばえなど、もともとないわけだから、これはもともと比喩である。 しかし、あたかも石が心ばえを持っているかのよう…

まことらしきうそをいうも、うそらしきまこというべからず(伝 徳川家康)

客観的事実をただ不用意にならべても、人を衝き動かす迫真力は出てこない。それにひきかえ、現実感のあふれた虚構には人間的真実がある(中村良夫) 『風景学入門』(中公…

ヘンリク・ベックの芸術的執念

ヘンリク・ベックの水彩画(上掲)『人影なき、焦土と化した夜のワルシャワ』は、1944年、蜂起後の破壊されたワルシャワの掩体壕で描かれた。 ベックは蜂起が終わった後も…

「音楽はずるいよ。心に直球で来るから」

鉄道駅の発車メロディーの作曲者に語った言葉である。 これは音楽の影響力を賞賛したものであると同時に、嫌ったものであろう。 音楽は物理であり、その延長線上に心理で…

風景と自身の肉体

大自然に踏み込むのは非日常的な出来事に違いない。 大自然にあって自己の肉体は点景だろう。点景があってそれを取り巻くものへの視点が生まれる。 ただそこに自然がある…