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年齢や経歴を超えて対等に付き合う存在。

普段から読ませていただいているYouTuberないとー【おるたな】さんのnote。昨日の内容がものすごく身に覚えのある内容だったので、ペタッと貼っておきます。

あ、エロ話で盛り上がるってところじゃないですよ。
仕事のパートナーの話です。

うちには70代の男性スタッフがいます。
おそらく50年くらい、縫製業に携わってきた方です。技術に関しては誰も何も言えないのです。職人です。他の店舗の人からしたらもう巨匠なわけです(うちのスタッフから見ても紛れもなく巨匠です)。

ところがしょっちゅう意見がぶつかる。
わたし、巨匠としょっちゅう言い合ってる。2か月に1回ぐらい。

一方はお客様の希望に応えたい。でももう一方は、仕上がりの綺麗さを優先したい。目指す方向性が合わない時がある。この作業は可能か不可能かっていうので揉めることもある。
どちらも、お客様のことを第一に考えての意見なのですが。

他のスタッフからは「喧嘩が始まったかと思った」と、後でこっそり言われることがあります。初めて現場に出くわした新人は、冷や汗かくかも。

わたしも巨匠も頑固な性格なんです。
良いとこどりしましょうって歩み寄ることはできるけど、納得しない限りは意見を折らない。そうは思わないけどなぁって言うのなんてしょっちゅうです。
その代わり、あぁそういう考えもあるねって思ったのならお互いに正直に言います。後から、○○さんの考えで合ってたねって言うこともあります。

ぶつかりもするけれど、それは目指す方向に対してどちらも真剣だからこそ。確かにこういう関係性ってなかなか築けないなぁと、改めて考えさせられました。

いままで部活だったりバイトだったり、色々な先輩、上司と関わってきましたが、仕事の目的とか方向性で盛り上がったり言い合うことなんて一度もなかったです。
むしろ、言いたいことはあるけど我慢するタイプ。なんとなくやり過ごすタイプ。大体の人がそうだと思うんです。

70代って大先輩ですよ。わたし30歳です。
約4周りも年が離れているのに、こういう関係ができるのって不思議じゃないですか。同じ目的に向かって熱くなれるのって面白くないですか。

わたしのことをペーペー扱いせずに(心では思っているのかもだけど)意見をぶつけてくれる。
これは違うんじゃないかって指摘してくれる。あなたはどう思うって尋ねてくれる。ここはお願いって作業を任せてくれる。確かに君の言うとおりだねって認めてくれる時もある。

対等に扱ってもらえているって分かっているから、わたしも安心して言葉をぶつけることができる。
それはおかしいと思いますって言える。私はこう思うのですがどうですかって意見を求めることができる。分からないことは気軽に聞きに行ける。こちらが褒めることもあります。ペーペーが巨匠を褒めたっていいでしょう。

こうやって書き出してみると、巨匠ってものすごい巨匠ですよ。
器が大きいっていうか、心が広いっていうか。熱くて優しい。ただでさえ技術がすごいのに、偉ぶらないで同じ立場になってくれる。感謝しかないです。

いかん、技術面だけじゃなくて他にも見習うことが出てきた。
わたしも誰かの巨匠になれるように精進します。

なんとなく話し相手の経歴によって話の深度を変えてしまいがちですが、たまには本音でぶつかってみることも大事ですね。うまくいくかは分かりませんが、熱量が同じなら盛り上がるはず。後輩にも、ふだん考えていることを少しずつぶつけてみようと思います。

読んでいただきありがとうございます!