カルチャー・ショック:The日系企業

現在所属している会社は、典型的なThe日系企業です。
いわゆるJTC(Japanese Traditional Company)ってやつですね。

外資~メガベンチャーしか経験がなかった自分としては(なるべく表には出さないようにしていますが)密かにカルチャーショックを受ける場面がままあります。

いくつか例示すると・・・

朝礼で社是を唱和

これは驚きました。令和から昭和にタイムスリップした気持になりました。

まず年齢を聞かれる

社内で初めて会った人によく聞かれたのが「おいくつですか?」とか「〇歳ぐらいですか?」という質問です。個人的には「仕事は年齢でするものではない」とずっと思ってきたので、少し面喰いました。

でもプロパーが社員のほとんどを占めていて「年齢=入社年+22歳」がデフォルトの環境であれば、他意はなく単純に年齢はお互いに知っていて当たり前なのかもしれません。

家族関係もズバズバ聞かれます。でも逆にこちらからも聞きやすく、話題のきっかけをつかんでアイスブレイクしやすい利点もあります。

前職や前々職ではプライベートや家族関係は「相手から言われない限りは聞かない」が基本スタンスでしたが、これは良し悪しでしょう。

飲み会での席次表と費用の傾斜配分

歓迎会を開いてもらったのですが、前々日ぐらいに幹事の若手社員からエクセルで席次表と会費(役職別にきれいに傾斜配分)が来たのは驚きました。

これまで会社の飲み会は、お店だけが決まっていて、入店してから適当に席に座り、飲み会の費用は(少なくとも1次会は)会社負担で。2次会も偉い人が1万円ぐらい置いて行って後は適当に割り勘みたいな感じでした。

席次表にしたがって社長の横には秘書さん、私の横にも若手社員が配置され、料理が来ると取り分け、お酒が空くとすぐに注文してくれるという歓待ぶり。「このために席次が予め決められていたのか」と妙に納得しました。

仕組みに感心しつつ、「飲み会なんて適当でよいのだから、もっと生産的な仕事に時間を使ってもらった方がよいのでは」とつい思ってしまいました。

お菓子は秘書がバランスを考えて配給

これまでの会社では、共有スペースに置いてある貰い物のお菓子は各自が適当に取り、仕事の合間にデスクでおいしくいただいていました。

ついその癖が抜けきれず、同じように行動してしまったところ会長直々に「前職では違ったかもしれないが、うちは貰い物のお菓子は秘書担当が数を考えて全員に均等に行き渡るように配っているため、今後そういう行動は慎んでほしい」とやんわりと注意されて恐縮しました。

自分の行動の配慮不足を反省したのはもちろんですが、「秘書の方ももっと生産的なことに時間を使ってはどうか」とも思ってしまいました。

社員食堂で定食が500円で食べられる

インフレが吹き荒れる中、社員にとってはありがたいですね。メニューは毎日3種類(肉・魚・麺類)が用意されていて、その中から選ぶスタイルです。献立は月単位で決まっています。給食や学食を思い出してほのぼのとした気持ちになりました。

お昼時になると近くの人たちを誘い合って食堂に向かいます。12時を過ぎると混んだり、13時を過ぎると一部のメニューが売切れたりするので「なるべく早く行かなきゃ!」という感じになります。

以上、ぱっと思いつく範囲で書いてみました。一概に良いとか悪いとかいうものではなく、それぞれに利点も欠点もあると思います。

「郷に入れば郷に従え」の精神で順応していきたいと思う日々です。

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