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エンターテック起業ネタ帳〜「誰でもレーベルオーナー」

 エンターテインメント関連で事業アイデアを思いつくことは無数にあります。社内でディスカッションし、その領域に詳しい人に意見を伺ったりして、構想を練りますが、CEOをやる起業家が見つからないと、そのまま事業案は宙に浮いてます。プロジェクト化前もしくは、検証途中で頓挫した事業アイデアを、noteに公開してくことにしました。起業を考える人のヒントになれば嬉しいです。壁打ちはいつでも歓迎ですよ。新規事業創出に挑戦したい人を待っています。


好きなアーティストを応援する最強の方法は「レーベル」だ

 デジタル化が進んだことで、情報のブラックボックスは作れなくなりました。「特権階級」は存在できなくなり、様々コストが低廉化して「民主化」が進んでいます。レコード会社も誰でもできる環境になっています。
 日本は起業率が低いのが国家的な課題と言われています。若い世代はもちろんですが、最も成功確率が高い起業家の年令は45歳だというアメリカのデータもあります。特に日本のビジネスパーソンは大企業の中で自己実現できずにいるケースが多いです。最初は副業型でよいから起業を促す方法はないかなと考えていることに、「シンガーソングライターおじさん」という言葉に出会って、思いつきました。「レーベルの民主化」を実現する事業です。

キャッチ案:誰でもレーベルオーナーになれるサービスです!

サービス名案:誰でもレーベルオーナー
事業アイデア:インディーアーティスト支援の方法として、レーベルの役割を担えるようにノウハウを提供する会員+手数料ビジネス。楽曲制作・レコーディング・マーケティング・印税分配などが誰でもできるように、コンサルティングと共に、ソリューションを提供する
領域:音楽、エルダー起業、複業促進事業
収益ポイント:レーベルオーナーの会費とレーベル活動に関する手数料
市場規模に関する情報:DIYアーティスト向けTunecoreJapanのアーティスト還元金額は、2022年で126億円
コンペティター/類似サービス:アマチュア向けリハーサルスタジオ、音楽教室、DTM教室などとユーザーはかぶりそうです。また、地下アイドルの「運営さん」も広義に同業と言えますが、むしろノウハウを提供して会員ユーザーにする営業対象と考えたいですね
起業家ペルソナイメージ:インディーズアーティストが好き、音楽が好き、音楽を通じて自己実現したい、根気よくビジネスできる

アーティストのDIY化の次は「レーベルの民主化」

 レーベルが担ってきた機能を要素分解してみましょう。それぞれにどのようなソリューションを用意すればよいのかがわかります。

楽曲創作:自作自演ではないアーティストはプロの作曲家にコンペ行って楽曲を集めています。欧米ではアーティストと作曲家が共作するコーライティングが一般的になっています。山口は日本のコーラティングムーブメントの仕掛け人ですので、作曲家のネットワークの提供が可能です。
レコーディング:プロのクリエイターは自宅DTMでメジャーレベルの完成音源が作れるようになっています。通常のレコード会社は20〜30万円程度の編曲料で買い取りますが、今の時代だと、レーベルは最低保証ギャラ+再生売上の分配=「原盤印税のシェア型」の方が実情にあっています。アーティストに魅力さえあれば、一流の作編曲家も成功報酬付きモデルにきょうみをもってくれるでしょう。
ディストリビューション:Tunecore等の仕組みを使えば、世界中の配信サービスで簡単にデジタルリリースすることができます。
マーケティング:音楽の拡散は、SNS/UGMを活用したデジタルマーケティングが肝になりました。マーケティングブートキャンプという音楽デジタルマーケター育成セミナーを行ってきたStudioENTREは音楽に特化したマーケターネットワークも提供することが可能です。収益分配型でマーケターとの組むスタイルもこれから広まっていくはずです。

成功した起業家の平均年齢は45歳というデータ!

 このように、音楽ビジネス=レーベル事業を誰でも取り組めるように提供する事業ですから、会員に夢とロマンを提供することができます。サイドビジネス(副業)として始めた会員たちが、それなりの売上を持っていく(複業)のを貢献するサービスというのがイメージです。

 自分でレーベルをやってみたい人という市場がどのくらいの規模感なのかスケーラビリティに課題はあるでしょう。初期はVCに頼らずに、自己資金(+公的融資)をベースに始めるのが現実的かもしれません。今は、デジタルヒットを出し、人気レーベルになるという夢は誰でも持てる時代です。アメリカのデータによると、成功したスタートアップ起業家の平均年齢は45歳だそうです。「シンガーソングライターおじさん」という言葉はネガティブに語られることも多いですが、自分の審美眼を信じるレーベルおじさんを生み出す=ユーザーに夢を与える事業を、起業家自身もロマンを持って行うというのは、今の時代感がある気がしませんか? 

ENTREがCo-Founderとしてプロのノウハウを提供

 音楽ビジネスの部分は山口個人からもノウハウを提供し、ENTREの事業開発ノウハウとかけ合わせるイメージです。中高年の自己資金ベースの新しい起業の仕方を形にすると意義深いかなと、エンタメ領域のビジネスは本人の興味関心、自らがファーストユーザーというパターンは大切です。ENTREが関わる以上、スモールカンパニー的に自営業者を増やすのではなく、中高年で動き始めた起業家の自己実現がEXITまで達成するスタートアップを作ってみたいですね。

 株式投資型クラファンFUNDINNOで、「スタートアップ投資の民主化」に挑戦してます。10万円から参加できますので、是非、ご検討下さい!

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モチベーションあがります(^_-)