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ワッキーが義憤にかられる「フェイク」「ヘイト」でも儲けるSNSと、音楽側からのアンサー。

 旬のゲストをお招きするMusicTechRadarとは別に、コミュニティメンバーとテーマを決めてディスカッションする、ニューミドルマンコミュMeetUp Extraというオンラインイベントを毎月行っています。
 今月は珍しく社会派、硬派なテーマで、音楽は「フェイク」「ヘイト」を超えるか? 」でした。ワッキーこと脇田敬が、どうしても話したいと言い出したテーマです。

 ケンブリッジ・アナリティカが心理学手法で、Facebookの個人データを活用して、イギリスのEU離脱やトランプ大統領の当選を導いたということがイクスカの明らかになっています。『告発』の内容は、衝撃的でした。ワッキーは複数の書籍を読んで研究分析していました。

 その上で、FacebookやTwitterというSNSプラットフォーム運営事業者が、広告ビジネス、PVを優先して、フェイクやヘイトを十分に制御しなかったことを実証的に批判するのが脇田スライドの内容でした。
 エンタメが政治に悪用されたことへの憤慨も強くあったようです。

 僕も大筋は同意です。ただ急に社会的インフラになったSNSは、国家から免許を得て行う放送事業とは違う成り立ちで、インターネットによるメディアの民主化と資本市場の莫大な資金を背景にしているので、新たな制御の仕組みが必要なのだと思います。EUからプラットフォーマーの責任範囲を広げる法律ができている流れに、日本も同調するべきだと思っています。
 そして、個人の偏った意見に対する制御以上に重要なのは、ユーザー情報の管理です。セキュリテイを守るというだけではなく、ユーザーデータを公共財として活かしていく必要があるというのが昨今の考え方になり始めていますね。

 そんな、デジタル時代について考えさせられるイベントとなりました。    
 最後には音楽と音楽家のチカラを信じるワッキーの姿勢が見られるスライドでした。こういう議論の場を共有できるのは大切だなと思いました。

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興味のある方は、熱のこもったBlog3部作もご覧ください。

プレイリストも作ってました。

ニューミドルマンコミュは、2014年秋から行った「養成講座」の発展形で作られたコミュニティで、音楽ビジネスの今と未来を実践的に考え、話し合っています、興味のある方はこちらからどうぞ。
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モチベーションあがります(^_-)