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Chapter6:ITイノベーターとしてのニューミドルマン <3>(サブスク時代とデータ解析)

『新時代ミュージックビジネス最終講義』(2015年9月刊)は、音楽ビジネスを俯瞰して、進みつつあるデジタル化を見据えてまとめた本でした。改めて読み返しながら、2021年視点での分析を加筆していきます。
最後のパートでは、起業家視点で、どんな音楽サービスに可能性があるのかについて言及しています。

ストリーミングに付随した音楽サービス

 もう 1 つ、確実に期待できる分野を紹介します。ストリーミングサー ビスに付随したサービスのビジネスアイデアの事業化です。
 これから、音楽消費の主流の 1 つがストリーミングになることは間違いありません。ストリーミングを促進したり、セットでユーザーを楽しませるような付随サービスには可能性がありますが、まだ海外を含めて、ほとんど出てきていません。個人的には、この分野は日本人向きで、 もしかしたら日本が“発明”する種類のサービスなのかなという気がし ています。
 良い例えかどうか分かりませんが、Zynga というソーシャルゲーム会社は、Facebook と結びついて、大きく業績を伸ばしました。僕も勉強と思ってやっていましたが、あまりにもつまらなくてびっくりしました。ただ、Facebook 上の友人と一緒にやっていると、そこには楽しみはあって、惰性で続けていました。普段は仕事上のお付き合いでご挨拶するだけの方の畑に水をくべに行って、お礼を言われるとか、ちょっと面白いですよね。Zynga は好調な頃は、Facebook 以上の時価総額をつけることもありました。その後、倒産してしまいましたが、一時期、勝ち組になったことは事実です。
 音楽業界のマネージャー仲間とストリーミングサービスの話になる と、5 年くらい前から僕が言っていることがあります。
 「ストリーミングサービスは確実に来るけれど、レコード会社経由では、正当な印税率を得るのはタフな交渉になるだろう。ストリーミング 事業者からの原盤使用料印税以外で、ストリーミングサービスに付随して、事務所でコントロールできるコンテンツをマネタイズするのに知恵を絞ってみよう。ライブ写真やアーティスト写真のアウトテイクを、ス トリーミングで何度も聴く人に提供して、途中から有料にするとか? これまでCD のショップ向けの購入特典で付けていたようないろんな モノを、お金に変えるチャンスかもしれないよ。なんか思いつこうぜ」
 こんな、アーティストサイドの要望を具現化してくれるサービスが望 まれています。
 これまでもスマートフォン向けでは、楽曲に合わせて歌詞が表示され るアプリがヒットしたことがありました。ガラケー時代には、“きせかえ携帯”といって、カバーなどをカスタマイズするサービスも流行しま した。待ち受け画像を凝ったりするなど、日本人消費者の遊び感覚は繊細です。
 アーティストの直筆のサイン色紙は、今でもユーザーにとって価値が ありますよね? 着ボイスでヒットしたコンテンツもありました。アー ティストが発信するものをいかにスマートにマネタイズするか、そこをサポートするサービスは、ブレイクの可能性を持っています。
これまでも見てきたように、ストリーミングサービスの普及は、音楽 にまつわるユーザーとのコミュニケーションを変えていきます。商売っ気を持って、マネタイズポイントを探しましょう。
新たなアイデアでサービスを提供して、ユーザーとアーティストの間で存在感を持ち、その他の商材での横展開を行なえば、事業としてのスケールアップも可能になってきます。

音楽こそビッグデータ活用

 2012年頃から、世界の音楽サービスの興味は、“MUSIC DISCOVERY”になっています。音楽のクラウド化で、数千万曲のカタログを持つミュージックボックスにアクセス可能になりました。その状況の中で“ユーザーが喜ぶ新しい楽曲やアーティストとの出逢いをどう演出するか?”が、サービス事業者の最大の関心事なのです。ディスカバリーがキーワードになっているのは、行動を誘発して、ユーザー自身に見つけてもらう“体験”にしたいという思いだろうと僕は理解しています。
 一方、IT の世界での近年のバズワードの筆頭は、ビッグデータではないでしょうか? ソーシャルメディアの普及や e コマースの広がりで、ユーザー行動が可視化できるようになり、その膨大なユーザー行動を、サービス開発にどう活かしていくのか、新たな事業に結びつけることが課題であり、大きなビジネスチャンスだと言われています。
 MUSIC DISCOVERY は、ビッグデータ活用の一環です。ユーザ ー行動のビッグデータを楽曲レコメンドに結びつけるテクノロジーとアイデアが音楽サービスの次のイノベーションにもつながるはずです。
 実際は、経験則以上の解析ができていないのが、ユーザーの音楽鑑賞の行動です。PANDORA は人による楽曲のタグ付けと行動パターン分析を組み合わせてレコメンドシステムを作っているように見えます。
 2014年より始まった RUSH というランキングでは、日本語による全ブログと全Twitter 投稿をクローリングして、投稿内容のネガポジまで反映させた新曲チャートを作っていますが、非常に興味深い内容です。オリコンランキングを 2 週間前に予測可能なほか、ユーザーの支持が伴わない“作られた人気”は分かり、メディアに取り上げられる前に 突発的な人気楽曲を発見するという効果があります。ユーザー動向分析の成功例と言えるでしょう。
 ただ、ユーザー行動分析から作られたアルゴリズムよりは、音楽に詳しいキュレーターの推奨の方が精度が高いケースの多いのが現状です。 “コロンブスの卵”的な、発想の転換にチャンスがあるかもしれません。 ユーザーに“発見”の喜びがあるサービス創出に、挑戦してみてください。
 レコメンドシステムを成立させるために、もう 1 つ必要なのは、しっかりとした楽曲データベースです。メタデータという言い方をします が、1 つの楽曲はデータが束になっています。楽曲名、アーティスト名、 作詞・作曲者、原盤権利者名、収録アルバム、タイアップがあればドラマや CM タイトルに、歌詞や参加ミュージシャンなど、さまざまな情報が付随しています。ところが、日本ではデータベースが未整備なのが 大きな課題になっています。業界全体で標準化したデータベースが無いために、サービス事業者がそれぞれ開発することになって、非効率で高価で不完全なものになってしまっています。
 実は、楽曲データベースは存在しています。日本の権利分配のシステムは整備されているので、分配のためのデータベースはあるのです。楽曲(JASRACコード)、原盤 (ISRC番号 )、アーティスト(CPRAコード)などが、串刺しになっているデータベースが存在しています。問題は、分配管理のために設計され、使用されていて、流通促進のために、 ユーザー向けサービスが使いやすい状況で開放されていないことです。
 楽曲データベースは、海外サービスに覇権を握られないための対策にも有効です。本来は、権利者団体が協力して、事業者向けにサービスとして提供して、音楽流通の活性化を図るべきなのですが、足並みが揃わないまま現在に至っているのは慙愧の念に耐えません。
 欧米では、GRACENOTE がデータベースの専門会社として存在し ています。もともとは CDDBという、PCにCDを取り込むと iTunes が自動的にトラック名を取り込むサービスをUGM として運営しまし た。当初は、Wikipedia 的な公共物だったのですが、GRACENOTE が事業化しました、最近は、企業買収、合併などを通じて、テレビの番 組表のデジタルデータも整備し、スポーツ、映画、ドラマ、音楽などを 一元的に情報提供する仕組みを提供しています。
 残念ながら、コンテンツに関するデータベースの整備状況も日米の差は大きいと言わざるを得ません。

イノベーションを起こす

 Grooveshark というサービスがあったことを知っていますか? ユーザーが楽曲を自由にアップロードして、無料で誰でも聴くようにできるという、著作権法的には“真っ黒”な違法サービスでした。支持する人も居たでしょうが、僕は全く評価しないサービスです。閉鎖した時は、 “結局レコード業界に謝らされて、超ダセー”とも書きました。閉鎖になるまでは、知る人が増えないように、Grooveshark に関する発言は 控えていたので、その反動もあって大人気ない投稿をしてしまいまし た。閉鎖を発表するまでは、共同創業者で CEO のサム・タランティー ノは自社の正当性を主張、レコード会社が時代遅れだとの論陣を張って いました。“盗人猛々しい”というのは、このことだなと思って見てい ました。その Grooveshark が「音楽やアーティストをリスペクトしているなら、権利者に利用料が支払われる許諾済みサイトを利用して」と言ってサイトを閉鎖したのです。全面敗北と言って良いでしょう。
 僕がGrooveshark を否定するのは、イノベーションもクリエイティビティも、全く感じなかったからです。斬新なアイデアはありません。 著作権のルールがあるから他の人がやらずにいたことをやっただけです。ついでに言うと、デザインもかっこ良くないし、UI も使いにくい。 既存の仕組みを闇雲に壊して、これが時代の変化だと言い張る姿勢は、 社会の進化にとって無意味というより有害です。反則技で勝つことはイノベーションとは言いません。
IT 事業者が音楽サービスを行なう時に大切なのは、音楽とその歴史に対するリスペクトです。人類は歴史上、膨大な数の楽曲を生み出しています。たくさんの音楽家が精魂を込めてつくった作品が大量にあります。そして音楽家は必ずと言って良いほど、誰かの音楽に感動して音楽家を志しています。音楽の歴史は連綿とつながっているのです。
 さまざまな障壁が溶けているデジタルの時代ですが、作品を尊重する気持ち、その作品がつくられた歴史を大切に思う気持ちの無い事業者によるサービスは、コアなユーザーから支持されることは無いでしょう。
 一方で、音楽への愛情だけで独り善がりになってはいけません。日本の音楽系の起業志望者は、やりたいことに引っ張られて、情報収集が不十分なケースを多く見受けます。想いが強いのは良いことですが、他の分野の起業家と比べて、不勉強でレベルが低い場合が多いという印象を持っています。アイデアを思い付いた時に、似たサービスがないか、コ ンペティターが何になるかをチェックしましょう。
 また、投資家を儲けさせるためだけに起業するわけではありません。 スケーラビリティ(市場可能性やマネタイズでのブレイク)は理解するべきですが、固執する必要は無く、自分がやりたいこと、成立したら喜んでくれる人の顔が見えるサービスを、自信を持ってやりましょう。

“START ME UP AWARDS”が起業を応援

 僕がオーガナイザーとして企画したエンタメ系スタートアップを対象 にした“START ME UP AWARDS”は、そんな人達を応援するために2014年に始めました。既存のメディア業界、音楽業界、B to Cで嗜好性のある商品を扱っているすべての企業、製造業でも小売でも流通でもエンタメ感は重要です。エンタメはユーザーを喜ばすという意味です。
 ビジネスアイデアを持った個人でも応募できますので、本書の読者はぜひ、エントリーしてください。二次審査の審査員をキュレーターと呼び、ファイナリストに選ばれた起業家の事業プランをブラッシュアップ する手伝いをするのも、SMUA の売りの 1 つです。エンタメ、メディ ア業界で、実績と見識のある有志の方々の手助けで成立しています。ス タートアップ対象のベンチャーキャピタルも集まってくれています。
 目指すべきは、世の中を良くするアイデアと高い創造性です。お金を 儲けたいだけなら、エンタメコンテンツに触らない方が良いかもしれま せん。ただエンターテインメントは、多くの人を感動させ、時には人生を変えるようなパワーがあります。クリエイターの想像力に訴求したり、多くの人が良質のコンテンツに触れる機会をつくることは、食糧問題や水問題を解決するのに匹敵する価値を持つ可能性があると、僕は思っています。最近、社会の問題を解結するために起業する“社会起業家” という言葉がありますが、音楽関連の起業は、社会起業家的な感覚が必 要なのかもしれません。
ぜ ひ、日本からも挑戦する人が増えてほしいです。僕はデジタルネイティブ世代ではありませんし、プログラミングもできませんが、音楽がかかわってくるサービスであれば、目利き力と課題解決力では、役に立てる自負があります。既存勢力との無駄な軋轢を避けて、適切な連携を取れるような水先案内人も努めたいです。

ミュージシャンズ・ハッカソンへの期待

 もう 1 つ、僕の取り組みとして“ミュージシャンズ・ハッカソン”を 紹介します。ハッカソンは“ハッキングのマラソン”という造語です。 一定期間(1 日~ 2 日間が多いです)で、複数のプログラマーやデザイ ナーが集まって、アイデアを出し合い、新しいサービスやプロダクトの 原型をつくり、発表します。ゲーム感覚もありお祭り的でもあります。 欧米は、随分前から盛んに行なわれていました。日本でも数年前から急に増えてきた印象があります。
アメリカなどでは、プログラマーと音楽家が一緒に何かをつくるケー スは珍しくありません。ところが日本では、ほとんど話を聞くことがあ りませんでした。MUSIC HACK DAY という音楽関係のハッカソンが日本にも上陸したのですが、かかわっているのは IT 関係やウェブメ ディア関係者などで、既存のミュージシャンや音楽業界とは接点が無い状態でした。IT リテラシーの高いサウンドプロデューサー浅田祐介さんと話して、START ME UP AWARDS と連動して始めました。名付けて“ ミュージシャンズ・ハッカソン ”。チーム に 1 人必ず音楽家が居る、というルールで行なうハッカソンです。浅田祐介さんはキャプテンを名乗ってもらい、自分も参加すると同時に、第一線で活躍をしているサウ ンドプロデューサー達に声を掛けてもらいました。
 結果は素晴らしいものでした。一流の音楽家と作業できるということ で、優秀なプログラマーも集まってくれたようです。場のテンションも高く、浅田さん曰く「最近、レコーディング現場でこんなに目を輝かしている音楽家を見たこと無いよ」とのこと。こんなことを続けていけば、 何かとんでもないものができるかもしれないと思えて、ワクワクしまし た。定期的に続けていくつもりです。J-POP の隆盛を支えたのは、第 一線のサウンドプロデューサーです。彼らのクリエイティビティと人間力の高さは、大げさではなく日本の財産です。連携してその能力を最大 限活用させてもらうつもりです。
 2015 年からは神奈川県真鶴町の協力を得て“クリエイターズキャンプ真鶴”にステップアップしました。コーライティングという、欧米では一般的な複数作曲家による共作のキャンプも併設します。毎年恒例にして、映像やデザインや写真や振付家などなど、音楽を中心にオールジャンルのクリエイターが集まる、クリエイターが主役のフェスティバル にしていきたいと思っています。

2010年代後半は 日本での起業がオススメ

アメリカ法人か日本法人か
 コンテンツ関係のサービスを始めようと思うと、日本の法律や業界慣 習を逃れるために、最初からアメリカ法人をつくろうと考える起業家も多いようです。その心意気や考え方は理解できますが、実際の行動計画に落とし込んで、きちんと考える必要があります。
 アメリカや英語圏を中心に、最初からグローバルに仕掛ける、日本は後回しにするという考えなら、アメリカ法人が良いと思います。もし、日本市場で活動するなら、日本法人にしておいた方が賢明です。
 本書で説明したように、著作権のルールについてもアメリカ法人なら自由にできるわけではありません。日本企業との契約書が英語になるだけで、スピード感は落ち、コストも掛かります。日本に拠点を置くのなら、アメリカ法人であることは手間がかかるという意味でマイナスです。

日本人の優位性はなにか?
 2010 年代半ばの日本人が、世界で戦う意味について考えてみましょう。
第二章で石川さんも発言していますが、日本語文化圏は、今のところ文化レベル、経済力など総合的に見て、英語圏に次ぐ 2 番目の位置にあります。天皇家は世界で最も長く続いている王朝です。イギリス王室よりもずっと古い歴史を持っています。僕は右翼的な思想を持っているわけではありませんが、日本人をリスペクトしてくれる外国人は、その伝統に対して畏敬の念を持ってくれることは知っておきましょう。
 消費市場としての特徴は、分厚い中間層です。最近は“格差社会”が問題視されていますが、高度成長期に成立した一億総中流状態との比較での指摘です。識字率や高校、大学への進学率など教育水準も世界一級です。エンターテインメントのユーザーとしては、良質な市場です。
 スティーブ・ジョブズは 、ソニーのウォークマンと、NTTドコモのi-modeを参考にして、iPodとiTunes Storeの生態系を考案したと言われています。なのになぜ、日本企業がAppleになれなかったか? の分析も重要ですが、日本社会が持っている潜在力は高いということも認識しておきましょう。
 グローバルで戦う時に、僕ら日本人が持っている武器の 1 つが、日本市場やユーザーとアクセスできることです。
 もう 1 つ意識した方が良いのは経済の流れです。アベノミクス政策の評価は後世に委ねるとして、株価と都市部の不動産は上昇基調です。 2020 年の東京五輪に向けて、再開発プロジェクトも多く、日本の経済の流れはおおむね定まっているというのが僕の見立てです。そして、スタートアップにとっては、数千万円から数億円の小規模な資金調達なら シリコンバレーよりも東京の方が楽になっています。“スタートアップバブルで起業家の実力以上に資金が集まって良くない”という話も耳にしますが、成功するために使えるものは何でも使うべきです。
 ただし、この状況は2020年以降については、全く不透明です。実体経済以上に無理をした反動で、極端に悪くなるという可能性も否定できません。残念ながら今の日本の政治は、日本が抱える構造的な問題を解決する方向に動いていないのは事実です。
 起業を考えている若者には、2020年までに基盤を固めて、日本にこだわらずにビジネスできる体制をつくることを強くお勧めします。エンタメ系ビジネスがアイデアだけで資金を集めようと思ったら、今の日本ほど楽な時期は無いと思います。この流れはあと数年続きますが、 2020年でくっきり節目があり、以降はどうなるか今のところ分からない、という僕の予見に耳を傾けて対策を考えておいてください。
 2020 年以降は、僕も真剣に悩んでいます。ASEAN 市場を収益化しながら、欧米にもアクセスできるビジネス環境を 2020年までに構築できるかどうか、多くのニューミドルマン達との連携で活路を見出していきたいです。
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2021年9月付PostScript
 6年前の自分の発言を読み返すというのはこっ恥ずかしいものですね。随分昔のことのように思いますが、音楽関連事業に関する僕の見立ては、完全に正しかったことはお読みいただけるとご理解いただけると思います。
 それなのに、2021年現在で、日本の音楽界のデジタル化は世界で最も遅れていて、生態系を変えるサービスが出てきていないことに、自分の非力さを感じて、まさに忸怩たる思いです。
 COVID-19で東京五輪も延期になり、社会、経済の環境は大きく変わりました。国家の存在感が高まり、米中対立は深まりました。
 「音楽はビッグデータ活用」という問いに関しては、動画アルゴリズムを掲たげTiktokが、一つの成功事例を示しました。
  日本人の優位性は何が残っているのか?を意識しながら事業を行うべきというのは、ますます強まっているように感じています。

 僕にとって貴重な経験となり、多少は日本人起業家をサポートできたピッチイベント「START ME UP AWARDS」は発展的に解消して、エンターテックのスタートアップスタジオの活動に引き継がれています。
 宣言、ENTRE MUSIC VISIONを発表しました。2030年までのロードマップを掲げて生態系のUPDATEをに取り組んでいきます。

音源市場やコンサート市場などで構成される音楽関連市場は、メディアテクノロジーとともに変遷してきました。CDを中心に最盛期には約6000億円の市場規模を誇った音源市場は、ダウンロード・ストリーミングサービスへの移行による構造変化の最中です。
日本の音楽業界は世界中のアーティストと横並びで競争することとなったストリーミングサービスへの対応に乗り遅れ、世界規模で伸び続けるデジタル音源市場の恩恵を受けられていません。
Studio ENTREは2030年までに「日本のアーティストがグローバルでヒットを生み出す環境をつくる」ことを目標に、エコシステム構築までのロードマップを発表。達成のための施策を発表していきます。

  懲りずに頑張っているのねと思っていただけると幸いです。コロナ禍もあって瀕死の状態の日本の音楽界を再生・発展させたい人は、一緒にやりましょう!
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