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TikTokとトランプと瑛人「香水」と。"ニューミドルマンスタンス"で話し合います!


 ニューミドルマンコミュニティのイベント紹介です。「ニューミドルマン」というのは、田坂広志さんが1999年の著書で書かれていた概念で、インターネットが広まって「中抜き」が広まるという考えは一面的で、製造者側を向いていたミドルマンが、消費者行動をサポートするニューミドルマンに役割が変わるという考え方です。
 音楽プロデューサー、アーティストマネージメントの仕事に疑問を持ち始めていた僕は感銘を受けて、音楽ビジネスに引き寄せて、使い始めました。(後付でご本人の了解は頂いています)


 コミュニティ活動は楽しくやらせてもらっています。音楽ビジネスに興味関心がある人達が集まって自由闊達に何でも話せる場は貴重だと思います。「相方」のワッキーこと脇田敬も活躍の場を広げていて、彼のアンテナに沿ってテーマを決めることも多くなってきています。
 今回のイベントもワッキーの発案です。個別のアーティストプロデュースをお休みしていて、起業家育成、事業創発に注力している僕の視点は、どうしても俯瞰した所になりがちです。今でも日々、アーティストに向き合っている彼の肌感とはズレがあって、それが面白く、勉強にもなります。

 さてそんな中での、TikTokです。中国企業が運営するサービスで、中華圏以外で人気を獲得したのは初めてではないでしょうか?(細かく言うと、アメリカ発のスタートアップMusica.lyの買収という経緯はありますが)これまでの、欧米で流行ったサービスを中国国内での展開は政府が認めずに、同種のサービスの中国版を中国企業が展開し、中国人の人口が多いから、世界で有数のユーザー数を持つようになる(そしてNY証券取引所で資金調達!)という、これまで「反則技」的なやり方とは明らかに違って、「真っ当に」ユーザーの人気を得たサービスだと思います。
 中国の経済的台頭が甚だしく、どうじに共産党政府の覇権主義と全体主義も強硬になって、欧米各国との軋轢が大きくなっています。今回のCovid-19でも、中国とのつながりの近い国、地域で初期被害が強く(イタリアとか)、経済大国中国との関係性のマイナス面が顕在化しました。ポピュリズムの代表のようなトランプ大統領が、そんな悪役中国を叩くのも自然な流れですね。
 米中対立に対しては、いろんな見方、立場があるかと思いますが、僕は人権やそこに紐づくプライバシー権を管理しようとする中国共産党政府にしっかり対峙することは、自分が信じる思想(民主主義と自由?)からも大切だし、国際社会で日本と日本人のブランドを上げていく作戦としても必要だと思っています。そして、初成功の中国発toCサービスが厳しい国際政治の荒波に揉まれている現状も興味深く眺めています。

 一方で、脇田敬は、新しい音楽が広まる仕組みとしてのTikTokをポジティブに捉え、活用法を実践的に研究しています。僕のスタンスを知っている彼は、ニューミドルマンコミュのextraでのディスカッションを企画しました。違うレイヤーからの視点を織り交ぜながらTikTokのこれまでとこれからを話してみたいと思っています。
 当初は、口パク短尺動画アプリとか言われ、滑稽なダンス動画などが人気なのかと思ったら、瑛人「香水」みたいなギターでのバラードみたいな曲がTIkTOk発で大ヒットになったりと、面白い展開を見せていますね、
 「えっ?TikTokってトランプに潰されるの??」みたいに思っている人は是非、お気軽にご参加下さい!

NMM Meetup extra 「激論!TikTok戦争~民主主義の敵か?音楽ビジネスの救世主か?」
スピーカー:山口哲一、脇田敬
日時:10月30日(金)19:30スタート(21:30終了予定※ZOOM懇親会有)

ニューミドルマンコミュは、2014年秋から行った「養成講座」の発展形で作られたコミュニティで、音楽ビジネスの今と未来を実践的に考え、話し合っています、興味のある方はこちらからどうぞ。


モチベーションあがります(^_-)