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必ず戻ってくる旅行業とインバウンド需要。スタートアップにチャンスあるので、そろそろ準備始めませんか?

 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が11日発表した2020年10月期連結決算は、純損益が250億円の赤字(前期は122億円の黒字)に転落した。赤字は02年の上場以来初めて。新型コロナウイルスによる海外旅行需要の蒸発が業績を直撃した。売上高も46.8%減の4302億円と大幅に落ち込んだ。

 仕方ないですよね。世界中がコロナ禍で、国を超えた移動が難しくなり、海外旅行が行われなくなっていますから、不可抗力で、どうしようもないと思います。
 HISは、日本にバックパッカーなどの個人での旅行を広めたパイオニアなので、頑張って欲しいです。僕も若い頃はさんざんお世話になりました。昭和の「団体でのパック旅行」という海外旅行を、個人が自分でプランを立てて、ディスカウトチケットを購入してという習慣を広めたのはHISです。今ではそんなに使わなくなりましたが、ガイドブックの「地球の歩き方」とHISには親近感を持っています。

 さて、Covid-19によって起きている「行動変容」について語られる機会が増えました。「アフターコロナ」という表現も定着し、元通りは戻らないものが多いと言われています。海外旅行にについても、熱が冷めていくという論調もあり、飛行機会社の株価が低迷しているようです。
 今回のコロナ禍は、これまでの当たり前を全て疑い、見直す機会になっています。本質があぶり出され、無駄なことは削れていくことは間違いありません。ただ、「人が旅をする」というのは、人間のかなり深いところの欲望だと思うので、海外旅行が大幅に減るということは僕は無いと思います。観光旅行もいろいろな形があるので、全てが同じように戻らないというケースはもちろんあるでしょうが、一方で1年以上閉じ込められたことへの渇望も強くあるはずです。もちろん感染のある程度の収束は前提になりますが、僕は来年は普段よりも大幅に海外出張、海外での休暇を増やしたいと思っています。そういう人も少なくないはずです。

 日本の数少ない成長市場と言われていた「インバウンド」、訪日外国人観光客はどうでしょうか?僕は、確実に戻ってくると思います。衛生に関する日本のレベルは高いですし、国際的にも評価はされています。不確定要因は残っていますが、大局観としては、ワクチンや特効薬の一定の普及が確保されたところで、コロナ以前の状態に戻るという予測を持って問題ないと思います。
 数年前から、インバウンドビジネスにエンターテックな発想でのサービスをという研究をしてきました。日本人が考える日本の魅力と海外の方のそれとはズレがあり、もちろん外国人も国、民族、文化によって、様々なので、そこに有益な情報を渡していくことは必要です。これまでのインバウンド向けメディアで十分とは到底思えません。モビリティ=移動の領域でもやれることはたくさんあります。東京などは地下鉄、バスなどの公共機関は発達していますが、地方出身者でも困るような煩雑さでもあります。もっと親切なナビゲーションは間違いなくあるでしょう。狭義のエンタメも活用余地はたくさんあります。数年前に新宿歌舞伎町の「ロボットレストラン」が外国人観光客で溢れていた時には呆然としました。もっと優れた日本ならではのエンターテインメントはたくさんあるのに、、、と。

 こういうことを言うと語弊があるかも知れませんが、スタートアップにとっては、既存のプレイヤーが傷んでいる今はチャンスです。来秋あたりをターゲットの準備を始めるのには、そろそろ良い時期ですね。スタートアップの急成長には、マクロ要素+タイミングが肝要です。来年後半から再来年に大きな波が来る可能性は高いと僕は思います。
 事業アイデアがある方、インバウンドビジネスに熱意がある方は、是非一緒にやりましょう。連絡ください!


モチベーションあがります(^_-)