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SquareのTidal買収で改めて知らされる時代感とPaypalマフィアの強さ

 驚かされたニュースでした。そして、いろいろなことを考えさせられるニュースでもありました。

最初からキャピタルゲイン狙いで事業を始めたJay-Z

 話したこともない人の行動を勝手に決めつけて申し訳ないのですが、Jay-Zはノルウエーのサービスを買収してTidalを始めた時から、会社の時価総額を上げての売却を目的にしていたと僕は確信しています。
 そのために自分や周囲のアーティストの独占配信をしたり、高音質にしたりという施策を打ち出ていったのでしょう。音楽家が自分の音楽活動のために配信事業者を経営するのならまだ理解可能ですが、アーティストとしての自分のリソースを最大限マネタイズするために配信事業会社の価値を上げていくという発想は、凄いなと素直に感心します。
 自分のイメージする環境でユーザーに聴いてもらえるイメージが持てないなどの理由でいまだに、デジタル配信をためらう日本のビッグアーティストとの彼我の差に気が遠くなる思いです。
 Beats に続いて、Appleへの売却を狙っているのかと思っていましたが、Squareとの交渉をまとめるのは驚きです。Jay-Zの「Dr.Dreよりも俺の方が上だぜっ!」って自慢する声が聞こえるようです。
 仮想通貨と連動して流行りのNFT活用の事業をやるんじゃないかみたいな推測が出ていますが、僕は単純に「仲間になった」ということだと理解しています。アメリカのニュースもいくつかチェックしましたが、皆、驚き、注目しつつも、事業シナジーに関する論理的な解説は見つけられませんでした。

ここにも登場したペイパルマフィア

 テスラや宇宙事業などで話題を注目を浴び続けるイーロン・マスクを始めて、この20年のITビジネスは、Paypal創業チームメンバー「ペイパルマフィア」が牽引していると言っても過言ではないでしょう。
 今回、Jay-Zのビジョンに共鳴したと言って、買収を決めたジャック・ドーシーもペイパル出身です。改めてペイパルマフィアに関する本を読みたいなと思いました。
 グローバルで活躍するスタートアップが継続的に出てくる生態系をつくることは日本の未来に死活的に重要ですが、冨山和彦さんが語っていた動画は解答をくれています。古くはリクルート出身者の活躍がありますし、最近だとメルカリ創業者チームに注目でしょう。

StudioENTREはグローバルな起業家人脈が出せるように頑張ります

 僕が代表を務めるスタートアップスタジオStudioENTREは、エンターテックを掲げているので、マフィアという比喩は使わないほうが良いと思いますが(笑)、富山さんが「ニッチでも良いからグローバルに突き抜ける」と言っているまさにそんなスタートアップを生み出し育てていきたいです。
 もちろん市場はグローバルな視野を前提に、適切な順序で広げていく、チームも日本人だけで無い多国籍軍型で、ただENTREが最初の「場」になるなら、日本に残された優位性が何なのかを意識して活かしながら、これから起こる未来をポジティブにイメージしながら同じベクトルを向いてやっていく仲間を増やしていきたいです。

 デジタル革命の進展は速く、激しいものですが、しっかり大局を見ていけば、これから起きることの方向性は予見可能です。音楽ビジネスは音楽家個人側にパワーシフトし、ブロックチェーン技術で可視化された管理システム即時的な収益分配がされることになるでしょう。メディアのUGM化と共創によるコンテンツ制作は加速してn次創作が一般化するでしょう。ブランドはメディア化し、リアルはデジタルに巻き込まれる形でECはOMO化していくでしょう。AIがコモデティ化して、スマート化された家で暮らすうようになるでしょう。そんな予見されている未来の中で、僕らはどんなサービス、プロダクトを提示していくのか、エンタメ的発想はより重要になるし、エンターテインメントコンテンツの価値も上がっていくと僕は迷いなく信じています。

 日本に残された価値は「文化」です。文化産業が日本人のアイデンティティになっていくことも間違いありません。TidalがSquareに買収され、Jey-Zが取締役になる時代に負けないように頑張らなくては思わされるニュースでした。

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冨山和彦さんのこの本はオススメです!



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