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21年4月第3週のまとめ


今週は本を読むことが多かったです。
サピエンス全史、ホモデウス、スマホ脳と人間の歴史と性質にフォーカスした内容の物が多く、色々知識がついた気がします。

他には宮沢賢治の童話を少し。
宮崎駿の好きな作品とのことで「よだかの星」や続いて「注文の多いレストラン」など代表的な作品をいくつか。
よだかの星は宮沢賢治の持つ死生観についての考えなどが垣間見れてよかったです。
生命の罪深さに苛まれて星になろうとする夜鷹は優しい性格でありますが、とてもやりきれない感じはあります。
最後に彼は星になって生命の循環から解脱することができましたが、そのことが彼の思想と合致しているかは疑問です。
生きることの理不尽さに絶望し、生きることの罪深さに絶望した夜鷹。
おっと、これは「見終わった作品」で書くべき内容だったかもしれませんね。



【見終わった作品】


〈サピエンス全史 上〉本
ホモサピエンスに起こった3つの大きな革命のうち、「認知革命」「農業革命」を取り巻く歴史を紐解いていく内容。
ヒト(サピエンス)は「認知革命」により存在しないものを語ることを可能にし、宗教によって比類なき協力関係を構築してきた。我々が信仰している多くの宗教、概念はヒトが考え出したありもしない空想であり、生物学的にヒトはそれらの制約など存在しない。
「農業革命」によりヒトは狩猟民族から農耕民族となり、一定の地域に定住するようになる。
はじめは生活を向上させようと行った農業も、それに伴う人口増加により、もはや後戻りが出来ないほどの労働を強いられるようになる。
ヒトは天命という空想を掲げ、ヒトを統治、征服、搾取する帝国主義により多くの民族を吸収することで複雑な文化を獲得してきた。
しかし生物学上、人種や性別による能力の差は立証されず、多くの差別とヒエラルキーはヒトが創り出した空想に過ぎない。
やがて世界はグローバル帝国という世界規模での統治と文化統一へと向かっていく。

歴史を学ぶことは「現在からの開放」であって、僕らは何の制約にも縛られていないことをこの本は教えてくれている。
ヒトが協力しあうために広義の意味の宗教は必要だけど、僕たちは何を信じていて、何を信じるのかは自身で認識して、自分で決めることが重要なんだなと思った。



〈スマホ脳〉本
集中力が求められる現代。
それに逆行するように我々から集中力を奪うスマホ。
未だ狩猟民族時代に生きる我々の脳の性質に言及しつつ、スマホの弊害と鬱、その対処法について語った内容。

スマホはヒトのドーパミン分泌を促すことで、ひとつの対象に集中することを妨げている。
ヒトの脳は未だ狩猟民族と同じ構造をしているからであり、情報収集に対して快楽を得るように設計されている。
またsnsやアプリ広告はドーパミン分泌を促すことで、注意を散漫にし、時間という資源をユーザーから引き出すように進化してきた。
そのため安価に情報の快楽を得られる、snsやアプリ通知が気になって仕方がなくなる。
また、注意散漫は記憶能力にも影響を与えるため、スティーブ・ジョブズもこどもにスマホは与えなかった。
鬱が増加している原因としてスマホが挙げられ、使用時間が長い人ほど鬱になりやすく、幸福感が低い傾向にある。
その改善法としてスマホの使用制限、睡眠時間、定期的運動など行うことが有効とされる。

スマホを何となく見ているとき、「一体ぼくは何してるんだろ?」っていう罪悪感に苛まれることがある。
これは、情報を浴びることでドーパミンを分泌させる現代のジャンクドラッグ、または自慰の一種なのかもしれないと思った。
そう綴っているこの文章もスマホで打ち込んでいるという…
スマホとの距離感について、ぼくら自身もしっかり考えなければという気持ちにさせられる。


〈うどんの国の金色毛鞠〉アニメ
うどん屋を営んでいた父の他界をきっかけに帰省してきた主人公。化け狸のポコと一緒に生活することとなり、その中で父親の本当の気持ちを少しづつ理解していく。

ポコとのやりとりは非常に愛おしい気持ちになる。
主人公の体験を通じて、周囲の人たちの思い、父親母親になることについて自身を振り返るきっかけになった。
最終回のドラマ語りはウルッときちゃう。




【ピックアップニュース】

脳の2割を失い女王に昇格 インドクワガタアリの驚くべき生態明らかに https://t.co/bcQZziNgoV
役割に応じて脳が変化するのは面白い。
しかも脳の収縮が可逆的なのがすごい。
人間はエネルギーの20%が脳でつかわれるから、自然界で生存する上では重要な適応なのかもなと思った。




ピロリ菌が胃に感染し続けるわ仕組みを解析
https://t.co/gR7DQVM8Ij
ピロリ菌が怖いもだとも、2万程度で洗浄ができることもわかった。
健康寿命を伸ばすためには、病気を理解してしっかり予防しないとね。



長編アニメは「家族みんなで楽しめる」ことが必須ではない:アカデミー賞ノミネート作から見えてきた課題
https://t.co/E6deetKkfQ

全員にウケる作品は存在しない。
日本のアニメで「家族で楽しめる」に当たるのはジブリかなと思うけど、それは解釈の段階がいくつもあるからだと思う。
子どもの頃はトトロのドキドキ冒険物語にキャッキャするし、大人になればノスタルジックを感じながらひとつの芸術として捉えるし、オタクが掘り下げればトトロとは何なのかとかに凝りだすしそれに答えられるだけの設定がある。
万人受けに近いことができるのは、そういう階層的に解釈が広がっているモノだと思う。



究極のダイヤモンド半導体
https://t.co/0ZnyTAgsq8

凄いことなんだろうけど、半導体に明るくなくて凄さを共有できない…
モノは知らないと何に繋がるのか分からないなーと思ったニュース。




以上!今週の振り返りでした!

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