見出し画像

今日のトトちゃん(4月30日)

 今日からnoteに「今日のトトちゃん」と題して、その日のトトちゃんの様子を残していこうと思う。(期間未定)
 
 
 昨日の夕方頃からトトちゃんがいつもより元気がなく、心配になり病院に行くことになった。

 診察結果は、老衰(ろうすい)だった。
 
 お家に来てから2年。人間の年齢だと74歳。
 74歳だけど、僕たち家族にとってトトちゃんはいつだって我が子のような存在だ。我が子”のような”ではなく、もはや我が子だ。
 
 ハムスターの寿命は2年〜2年半。

 トトちゃんにも寿命がやってきたのだ。

 
 病院から帰ってきたトトちゃんは疲れたのか、いつもより深く眠っているように見えた。
 
 今まではトトちゃんの寝ている姿を見ると、ホッコリした気持ちで見守っていた。
 しかし、昨日のトトちゃんの寝ている姿を見ていると(このまま起きなかったらどうしよう)と思うようになってしまった。
 
 そんなことを思いながら寝顔を眺めていると、涙が溢れてきた。久しぶりに泣いたから涙の止め方も分からず、しばらく泣いた。
 今は生きているトトちゃんを見ているだけで泣いてしまう。(4月30日午前6時。今も涙を流しながらタイピングをしている)
 
 今のトトちゃんにとって、1日、1日を生きることはどれほど気力と体力をすり減らすことなんだろうか。
 僕が小学生の頃に亡くなってしまったおじいちゃんも、容体が悪くなり始めた頃、同じように気力と体力をすり減らしながら生きていたのだろうか。

 おじいちゃんは容体が悪くなるにつれて、僕の名前も忘れてしまった。
 当時の僕はまだ幼かったので、なんで忘れてしまったのかも理解できず、忘れられたことに対してとても悲しんだ。

 おじいちゃんと同じようにトトちゃんも、もしかしたら僕との思い出を忘れてしまっているかもしれない。
 それでも、心身ともに健康に生きてくれる引き換えになるのなら悲しくはないと強がりたい。

 トトちゃんが今抱えている痛みや苦しみがあるのなら、僕が身代わりになって受け止めたいと本気で思っている。
 健康に長生きしてくれるのなら、どの臓器だって分け与えたいと思える。

 トトちゃんと暮らすようになってから、親の気持ちというものが少しは分かったような気がする。 

 命の火は今日も揺れている。
 その火が消えないように、抱えきれないほどの愛情を注ぎ続けたいと思う。

 

 🐹あとがき🐹

 最後まで読んでいただきありがとうございました!

画像1

この写真は、昨日病院から帰ってきて、母親の手のひらで爆睡しているトトちゃん。(めちゃくちゃ可愛い)

寝顔からも疲れを感じる。

今日も健康に生きてくれているだけで尊いなぁと思います。

読んでいただきありがとうございました。