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放送とインターネット

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放送局に勤めていたので、たまに放送のことも書いていました。ま、内輪向きの文章が多いので、ここにはたまにしか載せませんでしたが。いずれにしても定年退職しちゃったので、今後はこのテー…
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#視聴率

辞去のことば ~テレビ局が抱える大きな問題点

シニアスタッフとして5年間この会社に残ってきたが、もうすぐ会社を辞めてこの仕事から離れる身として、最後に世間ではあまり大きく取り上げられていない問題について書いておきたい。 テレビに関してはとかく「若者のテレビ離れ」みたいなことばかりが記事になっているが、もちろんそれはあるにせよ、最大の問題はそこではないと僕は思っている。 最大の問題は日本の人口が年々減少傾向にあるということだ。これはつまり、去年は 100個売れた商品が今年は 90個しか売れなくなることを意味している。

テレビの中の固定観念──商品名と裏番組

“テトラポット問題”を読んで 土木学会WEB情報誌『from DOBOKU』〜土木への偏った愛 さんの記事「祝結婚!NHKを巻き込んだaikoさんの"テトラポット問題"を振り返っておく」を読んで、ああ、NHK ってそうだったなあと思い出しました。 NHK は「宣伝行為に加担しない」というポリシーを守るために、かつてはかなり厳格、と言うか過敏な言葉狩りをやっていました。 上記の記事にあるように、山口百恵の『プレイバックPart2』の「真っ赤なポルシェ」が「真っ赤なクルマ」

続・視聴率という厄介な代物(2020/7)

昨年の6月に、境治さんが主宰しておられるウェブマガジン Media Border に『視聴率という厄介な代物』という記事を投稿し、遅れて note にも転載しました。 今回はその続編という体裁にしていますが、前回より遥かに“読み物”的なものになっています。とは言え業界関係者以外はちっとも面白くないかもしれませんが(笑) 今回も Media Border とこことに併載しています。Media Border にはもっと真面目で専門的な分析や提言がたくさん載っていますので、興味

視聴率という厄介な代物(2019/6)

この記事は 2019年6月に、境治さんが主宰しておられるウェブマガジン Media Border に投稿したものです。 ここにも挙げておきたいという私の自己満足で挙げたのですが、もしこういう記事をたくさんお読みになりたいのであれば、若干お金はかかりますが、Media Border を購読されては如何かと思います。 視聴率という厄介な代物 私は放送局での長いサラリーマン生活のうちの 10年をテレビ編成局で過ごし、そのうちの 3年は視聴率調査を担当していました。 そのせいで