キャリアブレイクを始めて半年が経った
2024年1月
次の仕事を決めずに会社を辞めた。
社会人になって9年
仕事に熱中できた試しがない。
テキトーに仕事をしてきた訳じゃない。
むしろ、根が真面目で
手を抜くことなく
コツコツ働いてきたと自負しているくらいだ。
それでも心の底から
仕事が楽しい!
と思えたことが無い。
この先、何十年と不完全燃焼のまま
仕事を続けていくのかと思うと
ゾッとした。
よし、辞めよう。
上司との1on1、気づいたら
退職したい
と口からこぼれていた。
あの時の上司のキョトン顔を
今でも鮮明に覚えている。
そうして、理想の働き方を探す
キャリアブレイクが始まった。
あれから半年。
止まっていた私のキャリアは今、
また少しづつ動き出した。
思ったよりも、みんな肯定的
昨年末に最終出社を迎えた。
お世話になった方への挨拶回りでは
みんな漏れなく
「次の仕事は?」と聞いてくる。
次の仕事が決まっていないことに
恥ずかしさやら、後ろめたさがあったが
正直に「一旦ゆっくりする予定です」と答えた。
「え!?」
と驚く人はほとんどいなかった。
多くの人が
「いいね!ゆっくりしなよ!」
と優しく送り出してくれたのだ。
意外だった。
無職になることに
一番、私自身がネガティブなイメージを持っていたようだ。
最後の挨拶回りで
たくさんの人と話したからか
頭がフラフラした。
と思ったら、
39度以上の熱が出ていた。
年末の予定は全てキャンセル。
ああ、身体が限界だったんだ
と高熱を出してようやく気づく。
年が明けると
実家に帰ることにした。
普段は2泊3日の帰省だが、
"年末年始休み"という縛りがないので
滞在日程を決めずに、ゆるりと過ごした。
こんなに実家を満喫したのは
何年振りだろうか。
帰る日を気にしなくていい
という意味だけではない。
実は、私は実家が苦手だ。
理由は親と価値観が合わないから。
私の母は、
"当たり前"
"これが普通"
という言葉をよく使う。
型にはめられることが嫌いだった私は
いつも息苦しかった。
だから
次の仕事が決まっていないのに仕事を辞めた
という
親の"普通"のレールから外れたことを
責められるのではないかと不安があった。
しかし、実際には
何も言われなかったので拍子抜け。
無職になった私を責めるでも励ますでもなく
ただただ普段通りに接してくれた。
おかげで
安心して体と心を休めることができた。
自己分析の罠
実家から戻ると
次の仕事について考えるようになった。
次の仕事こそは
"熱意を持って楽しく働きたい"
そのためには
今までのキャリアの棚卸しと自己分析だ!
と意気込み
本やYouTubeを見ながら
たくさんのワークに取り組んだ。
ワークの結果
「SNSで稼ぐ」という
それっぽいやりたいことが見つかり、
アカウントを設計し開設まで進めた。
しかし、実際にSNSを運用しようとしても
全然面白くないし、やる気も出ない。
せっかく時間をかけて自己分析したのに。
この時、
早く何者かにならなければならない
早くお金を稼がなければならない
と焦っていた。
自己分析をすればするほど、
やりたいことが浮かんでも
頭(思考)が
稼げない、自分には向いていない
と抑え込み
偽りのやりたいことを生み出し続けた。
何事もやりすぎは良くないように
自己分析もほどほどにした方が良さそうだ。
また、一人で自己分析をすると
考えが偏ってしまったり、
視野が狭くなってしまったりする。
自己分析は他人に手伝ってもらった方が
迷子にならずに済むと学んだ。
大切なのは心の声に耳を傾けること
やりたいこと探しをしていると
とても疲れた。
そもそも自分のエネルギーが
枯渇していたようだ。
せっかく無職になる選択をしたのに
会社を辞めてから
頭の中は常に”次の仕事どうしよう”でいっぱい。
そう気づいてからは
あえて仕事以外のやりたいことを探すことに。
今まで仕事でなかなか時間が作れず
行けなかった場所、会えなかった人
に時間をたっぷり使った。
すると徐々に、まるで子どもの頃のように
あれが食べたい!
あそこに行きたい!
と心に素直になっていくのを感じた。
欲望のような心の声がだんだんと大きくなり
好きなことをもっとやりたい!と思うように。
この時の私は
体調管理のために毎日続けていたヨガに
ハマっていた。
ただ、ヨガの仕事が
本当にやりたいことか確信が持てなかった。
でも、好きを仕事にしてみたい気持ちが止められず
まずはアルバイトから始めることに。
そうして、私は無職から一歩抜け出した。
働くことで気づく
ヨガのアルバイトを始めてすぐ
どうにも心がモヤモヤ。
あれ?
やっぱりやりたいことじゃなかったのか?
と、少しがっかりした。
しかし、ヨガ自体は楽しかったので、
ある仮説が生まれた。
もしかすると、
会社という組織で働くという働き方が
性に合っていないのかもしれない、と。
型にはめられることが苦手な私にとって
組織が窮屈に感じるのかもしれない。
(もちろん社風が合えばそんなことはないと思う)
この気づきから、
これからのキャリアは
会社員(正社員)に戻る
のではなく
組織に属さない働き方(フリーランス)
を目指す方向に舵を切ることにした。
歯車が動き出した
フリーランスになると決めてから
ぐるぐる慌ただしかった頭の中が
随分クリアになった。
今までは
仕事について考える=悩み苦しむ時間
だったが、
フリーランスになろうと決めてからは
誰にどんな価値を提供しよう?
と考える時間がワクワクするようになった。
濃い霧の中を彷徨っていたが
希望の光が見えてきた感覚だ。
これからキャリアブレイクをする人へ
半年のキャリアブレイクを経て
ようやく第二のキャリアのスタート地点に立てた。
これからキャリアブレイクする人
すでに仕事を辞めて、これからのキャリアを考えている人
そんなあなたへ
私の経験から3つのヒントを。
【1】
仕事を辞めること、仕事をしていないことを
ネガティブに捉えなくても大丈夫。
周りの人は心配はするかもしれないけど
失望はされていないはず。
自分を責めないであげてほしい。
【2】
自己分析のしすぎに注意。
自己分析をするよりも
自分の気持ちに素直になって
子どもの頃のような感性を回復させることに
時間と労力を使ってあげてほしい。
【3】
社会や人との繋がりを無くさないで。
人から言われて気づくこと、
社会に属することでわかる価値観もあるはず。
無理しない程度で大丈夫。
私のキャリアの実験が
誰かのきっかけになりますように。
ちなみに、現状のお仕事状況はこちら↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
やま🐈
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