見出し画像

2021/8/29

今日は29日、「肉の日」である。この日は、スーパーで肉の安売りが行われたり焼肉屋でキャンペーンがあったりと、我々肉好きにとっては月に一度の楽しみなのだ。
しかも今日は日曜日だし、8月29日ということもあり「焼き肉の日」なんて呼んだりするものだから、きっとスーパーにはいい肉が並ぶに違いない。

しかし、僕は今病院の中だ。大の肉好きである僕にとって、できることは過去に撮った肉の写真を見ることくらい。まあいいや。一時退院へ向けてモチベーションを上げるために画像フォルダを漁ろう。そう思っていた時、あることを思い出した。

「国産牛は、日本で産まれた牛とは限りません」

最近では「ハナ◯カ!優越館」とかいう、変な雑学で優越感に浸らせることで高視聴率を狙ったような番組とかでも取り上げられているのを見たので、きっと知っている人は多いだろう。

これは
「日本で国産牛として売れるものは、肥育期間の半分以上が日本国内のものだから、外国で産まれた牛でも国産牛になり得るんだよ。だから純粋な国産を買いたいなら和牛と名乗ってるものを買おうね。」
というもの。

ただ肉好きとしてこれだけは言いたい。
和牛だけが全てじゃないと。
確かに定義上はそうだ。ただ、スーパーでそんな肉を見たことがあるかといえば、ない。
もし疑うのであれば、パッケージにある個体識別番号を以下のサイトで検索すると、出生地から全ての情報が出てくるのでやってみてほしい。
牛の個体識別情報検索サービス

これは完全に伝える側の問題なのだが、「国産牛として売ってるものには外国生まれのやつも結構あるんだよ」みたいな印象を与えるようなこの雑学には腹が立つ。
国産牛は大きく分けて3種類あって、和牛、ホルスタイン、そしてそれらをかけ合わせた交雑種に分かれるが、交雑種やホルスタインを真面目に飼育している畜産家の人達にとって失礼な話だ。

と、ここまで熱く語ってしまったが、今日感じたのは「知識」というものはただ多く蓄えればいいというものではないということ。
もうこれは散々いろんなところで言われている事だから今更僕から言うまででもないが、知識はそれの使い方で価値が決まる。
正しい情報か、どこまで信頼できるのかを判断した上で、適切な場面で使わなければならない。
それができない場合、その知識を持っていない方が結果として良くなることも多い。

コロナワクチンの是非なんかが良い例だ。どちらの主張にも事実が含まれているが、情報の取捨選択やそれをどう解釈するかによって真っ二つに意見が分かれている。

引き出しが多いことは良いことだが、それをうまく活用できる能力を大切にしていきたい、と改めて思った。

(ちなみに画像は正泰苑という焼肉屋。おすすめです。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?