ONE PIECEが教えてくれる幸せに生きるための3つのポイント。
■悲しすぎる日本人の現実
「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになりました。なんでも、2007年生まれの2人に1人は100歳を超えて生きるらしいです。
そんな世界的に長寿の流れが進む中で、ぶっちぎりのトップを走っている我らが日本。毎日のように新型コロナウイルスのニュースが賑わっていますが、そんなのどこ吹く風というように、2020年の平均寿命は過去最高を更新。世界一の長寿国であるとも発表されました。
ここまで聞いたら、幸せなニュースばかり。「どこが悲しすぎるんだ」とツッコミたくなるかもしれません。
ただ、日本には非常に不名誉なランキングがあります。それが、「世界幸福度ランキング」です。
世界一の長寿国であり、世界でも3本の指に入る経済大国である日本の順位は何位かというと、なんと62位(2020年)。
しかも、5年前は46位であり、年々その順位は下がってきているのです。
「寿命は伸び続けているのに、どんどん不幸になっている」
こんなに悲しいことはありませんよね。
だからこそ、「どうすれば幸福度を上げることが出来るのか?」
と、探し続けた結果、その答えを漫画ONE PIECEがすべて教えてくれていました。
■幸せに生きるために大切な3つのポイントとは?
ONE PIECEとは、言わずと知れた世界一売れている大人気漫画。発行部数は現在4億9000万部という恐ろしい人気を誇っています。
では、なぜONE PIECEがこんなに売れているのかというと、そのストーリーの面白さはもちろんなのですが、主人公である「ルフィの生き方」にも秘密があると僕は考えます。
ある心理学者の方が、
「彼の生き方は、人間の理想そのものである」
という趣旨のことを話していました。
「人間が自由に、思うがままに生きたらルフィのようになる」
と。
そういう意味では、多くの人がONE PIECEを読みながら、無意識レベルでルフィの生き方に憧れていることが分かります。
では、彼の生き方のどんなところが人間の理想なのか?
そのポイントについて、3つにまとめました。それは
「没頭」「居場所」「貢献」
の3つです。
それぞれ1つずつ説明していきます。
■すべては「没頭」から始まる。
「見たことない島へ冒険に行きたい!」
「大好きな仲間たちと宴をしたい!」
ルフィを想像するとき、はじめに浮かぶのは彼がそんな風に目を輝かせる姿なのではないでしょうか?
ルフィはいつだって、自分が心からワクワクすることを自由に追求しています。つまり、「没頭」しているのです。
人は、何かに没頭している時に不幸になることはできません。
想像してみて欲しいのですが、あなたが好きなことに時間を忘れて没頭しながら、「自分はなんて不幸なんだー!」と嘆くのは無理ですよね。笑
ということは、
『自分の不幸を嘆く暇もないくらい、余った時間を没頭活動で埋めることができたなら、すべての人は幸せになれる』
ということです。
もちろんいきなりすべての時間を没頭活動で埋めるのは難しいかもしれません。まずは、24時間のうち自分はどのくらい没頭しているだろうと振り返るところから始めてみてください。
そして、「あっ、私、全く没頭していない」と思うのであれば、それをまずは5分からでも始めていきましょう。
そうしていくことで少しずつあなたの幸福度は上がっていくはずです。
「自分には没頭できることなんてない」と悩む人も多いですが、こういう人たちは圧倒的に試行回数が足りません。
これから会う人に、「何かハマってるものない!?」と聞いて回ってください。そして、選り好みせずにそれらをやってみるのです。
やってみて「違うな」と感じたら続ける必要はないのですが、ひとまず手に取ってみてください。そうしていくうちに必ずあなたが没頭できるものが見つかるはずです。
あなたが思う以上に、世界はワクワクできるもので溢れています。
■「居場所」となる理想の人間関係とは?
『ONE PIECE=仲間』
という認識は、ONE PIECEを読んだことがない人でもあるのではないでしょうか?
「ONE PIECEを読んで、自分にもルフィたちみたいな仲間が欲しくなった!」
という声をこれまで、山のように聞いてきました。
そもそも人間は社会的な動物。人間関係なくして、心からの幸せを感じることはできません。それは人間という漢字が「人の間」と書くところからもわかります。
ただ、この人間関係は非常に厄介で、人を幸せにする関係もあれば、不幸のどん底に叩き落とされる人間関係も存在します。
では、「居場所」となる人間関係とはどのようなものなのか?
それもONE PIECEが示してくれています。
物語の中で、ルフィたちは「麦わらの一味」と呼ばれていますが、この麦わら一味の在り方こそが、「チームとしての理想形」だと、多くのスタートアップ起業家たちも参考にしています。
では、彼らのどんなところが理想的なのか?
まず1つ目は、
「価値観を共有しつつ、独立した目的を持っている」
ということです。
麦わらの一味のメンバーは、船長であるルフィの夢や価値観に共感しながらも、単なる部下というわけではなく、それぞれがオリジナルな夢を持っています。
たとえば、剣豪であるゾロは「世界一の大剣豪になること」ですし
航海士であるナミの夢は、「自分の目で見た世界地図を作ること」です。
そんな彼らの関係性は
『バカげた夢はお互い様だ。おれはおれの目的の為にだ』
という料理人サンジの言葉によく表れています。
「居場所」となる人間関係を考える上で、同じ価値観を共有していることが大切なのは言うまでもありません。
ただ、どちらかが依存する関係からは上下関係が生まれ、場合によっては支配関係にまで発展してしまいます。
これをアドラー心理学では「タテの関係」と呼び、その危険性を指摘しています。
(↑アドラー心理学について以前まとめたブログです)
そういう意味で、同じ価値観を共有していながらも、お互い独立した状態こそが理想の人間関係だと言えるのです。
また、麦わらの一味の理想的な関係性として、もうひとつ
『自分の欠点をさらけ出して、支え合っている』
ということも挙げられます。
ルフィは海賊王を目指しながらも、泳げないし、剣も使えないし、航海術も持っていません。
そして、それらを隠すことなく正直に認め、素直に仲間に助けを求めるのです。
「おれは誰かに助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある!!!」
このルフィの言葉をはじめて聞いてとき、とても救われました。
人は誰しも欠点を持っているもの。完璧な人なんてこの世に存在しません。
そんなの百も承知なのにも関わらず、自分が好きな相手に対して完璧な自分を演じてしまうのもよくある話。
ただ、そんな「自分の弱さがバレたらどうしよう」とビクビクし続ける関係が居場所になることはありませんよね。
自分のできないことは素直に認め、お互いが足りない部分を支えあえる間柄こそが「居場所」となる人間関係
なのです。
長くなったので、麦わらの一味から学ぶ「居場所」となる人間関係を整理すると、
①「価値観を共有しつつ、独立した目的を持っている」
②『自分のできないことは素直に認め、お互いが支えあっている』
という2点が挙げられます。
自分が没頭できるものを見つけられたら、こうした仲間を見つけるために、ぜひ街に飛び出してみてください。
今はSNSの発展により、かつてないほどに人と出会いやすくなっている時代です。勇気を出して一歩踏み出せば、誰にだって麦わらの一味のような人間関係を築くチャンスは開かれています。
■幸福感が最大限に高まる「貢献」とは何か?
これまで、「没頭」「居場所」と順番に話してきましたが、最後3つ目は、「貢献」についてです。
人は誰かに喜んでもらえると幸せを感じる。
これについて反論できる人は少ないのではないかと感じます。
さくらももこさんの著書の中に「そういうふうにできている」という本がありますが、人間はそのようにメカニズムされているとしか思えません。
では、そもそも誰かに喜んでもらえることが人間の幸せなのに、その中でも最高に幸せを感じられる貢献とは何か?
それは、
自分が「没頭」できるものを通して、「居場所」となる仲間たちと力を合わせて、誰かに喜んでもらえたとき
です。
自分がお金を払ってでもやりたい好きなことを、大好きな仲間たちと一緒に取り組んで、その結果として誰かに喜んでもらえたなら、それ以上に幸せなことはないですよね。
その背中を見せ続けてくれたのも、やっぱりルフィでした。
ルフィは、いつも大好きな仲間たちと目を輝かせながら冒険しているのですが、そのいく先々でたくさんの人たちを助けています。
彼は海賊なので、人助けをする必要なんかありません。
『自分の大好きな冒険をするなかで、たくさんの友達ができ、その友達が困ったときは全力で助ける』
それがルフィの在り方なのです。
これを繰り返すうちに、世界中にルフィのことを好きな人たちが生まれ、海賊としても大きく名を上げていきました。
自分が「没頭」できるものを通して、「居場所」となる仲間たちと力を合わせて、誰かに「貢献」する。
いきなりここを目指すことは難しいかもしれませんが、これ以上に幸せなことは思いつきません。
私ごとではありますが、このブログも気づけば50万人以上の人が見てくれているようになりました。
このブログだって、たくさんの人からアドバイスをもらったり、励まされて生まれています。
もちろんもっとすごいブロガーさんはたくさんいるでしょうが、この段階ですら今までに味わったことのない幸せを感じられました。
ぜひ少しずつでいいので、このゴールに向かって一緒に歩いて行きましょう。
■まずは没頭から始めよう。
「ONE PIECEが教えてくれる幸せに生きるための3つのポイント」について、
「没頭」「居場所」「貢献」
と、それぞれ説明していきました。
本当はもっと細かく書く必要がありましたが、あまりにも長くなってしまうため、大まかな道筋だけでも理解してもらえたら嬉しいです。
この3つについて、どれかひとつでも満たすことができたら、今より確実に幸福度は上がります。
では、現時点で「何も持っていません」という場合、どれを先に手に入れればいいかというと、迷わず「没頭」からと答えます。
幸せになるための、すべての起点は『没頭』から生まれる。
というのが、今回のブログで一番伝えたかったことです。
たしかに、没頭できるものがない状態で「居場所」や「貢献」に向かっても幸せになれることもあるでしょう。
ただ、間違った居場所に行き着いてしまったり、「誰かの役にたとう」と頑張ってみたものの、空回りして消耗してしまう可能性も高いです。
そういう意味で、
『没頭』を起点にすることで、道に迷う可能性は大きく下がります。
ぜひ自分が没頭できるものを見つけるところから始めてみてください♪
■最後に
長文読んでいただきありがとうございます。
ブログを書くのは本当に久しぶりですが、最近世の中にまた不安が広がっているのを感じたので、少しでも力になれればと思います。
これまで書いていなかった分、書きたいことも山のように溜まっているので、今後も楽しみにしていてください✨
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