ドラフト下位指名でも主力になった選手

割引あり

プロ野球の秋の風物詩として知られるのは、ドラフト会議です。
上位指名される選手たちへの注目度は当然のように高ま里ますよね。
中でも、一位指名選手は様々なメディアで大きく取り上げられます。

一方で、開始名の選手たちはなかなか注目を浴びることができません。
しかし、過去にはドラフト時の評価を覆し、プロで大活躍した選手たちがいました。

今回は、その中でもドラフトでは下位指名されながらも、プロ入り後に大成した選手を紹介します。

現在、巨人のエースとして活躍する戸郷翔征は、2018年のドラフトで6位指名されましたが、2年目の2020年から開幕ローテーションに入り、早くも頭角を現しました。2022年にはプロ入り後初の2桁勝利を達成し、最多奪三振のタイトルを獲得しました。若干22歳での投手タイトル獲得は、リーグ戦以降では1990年の木田優夫と並ぶ球団最年少記録でした。さらに、2023年にはWBC日本代表に選出され、決勝のアメリカ戦で世界一に貢献しました。シーズンに入っても戸郷は高いパフォーマンスを維持し、2023年もクローザーとして抜群の安定感を見せています。その成功の理由について、岡崎郁氏は戸郷の馬力がある一方で、肩や肘の負担が心配されていたため、上位指名を逃したと述べています。

同学年の坂本勇人、田中将大、前田健太などが輝く中、2012年のドラフトで下位指名を受けた宮崎敏郎は、打撃センスが高く評価されましたが、身長が低く、足の速さに難があったため、6位指名で入団しました。1年目は活躍できなかったが、4年目の2016年に規定打席未達ながら打率2割9分一厘、11本塁打と結果を残し、翌年には打率3割2分3厘、15本塁打、62打点で首位打者を獲得し、ベストナインとゴールデングラブ賞に輝きました。宮崎はその後も活躍し、通算打率3割を超える高打率を記録しています。

2006年の大学生社会人ドラフトでロッテから7位指名された角中勝也は、独立リーグの選手が支配下選手として指名された初の例でした。1年目から一軍に昇格し、独立リーグ出身者として初めてオールスターにも選出されました。2012年には打率3割1分2厘、3本塁打、61打点の成績で首位打者となり、独立リーグ出身者として初のタイトルを獲得しました。

阪神のクローザーとして活躍している岩崎優は、東都大学野球2部リーグで素晴らしい成績を残していましたが、プロからの評価は高くありませんでした。2013年のドラフトでは6位指名されましたが、岩崎はその時点でプロに行くかどうか迷っていたと述べています。しかし、1年目からオープン戦で結果を残し、2年目から中継ぎに転向すると、才能が開花しました。岩崎はその後阪神に欠かせない中継ぎ投手となり、2021年の東京オリンピックでは日本代表に選ばれ、金メダルに貢献しました。2022年からはクローザーを任され、安定感のある活躍を続けています。

ここから先は

1,045字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?