諦めずに実践した結果、ご主人にも受け入れてもらえた薬膳の例
今日はツキイチのブラッシュアップ、症状別のケーススタディ薬膳講座でした。
今月のテーマは「下痢と便秘の薬膳」。
最初は家族に説明しても、拒否されるケースも多い薬膳。
特殊なものを使っていなくてもです(涙)
それでも受講生のお一人は、ご主人のストレスを心配して、紫蘇や三つ葉などの香りのよい香味野菜を、料理の最後にトッピングするのを実践されていたそうです。
これくらいなら、ほんのひと手間でできるので現代の薬膳として、いつもおすすめしています。
香味野菜のトッピングは比較的嫌がられずに、家族に食べてもらえるストレス対応の薬膳の一歩。
日曜日の料理に三つ葉や紫蘇がのトッピングが出て来た
この方のご主人は、土日は奥様に代わって料理をしてくれるそうなのです。
それまでは香味野菜をトッピングするなんてなかったのに、先週末は味噌汁にも、おかずにも使われていて感動したとお料理の写真を見せてくださいました。
ストレスに気づいていらしたのかはわかりませんが、奥様の手料理の香味野菜の香りにふっと、気が巡ることが感じられたのでしょうね。
「気が巡る」なんていう表現は中医学や薬膳を学んでいないと分からないことなので、そうは言われなかったとは思います。
ですが、何とも言えない美味しさと言うか香りが心地よく感じたのは間違いありません。
芳香と言うくらいですから。良い香りが人を心地よくさせるのです。
心地よいと感じるということは、滞っていた「気」が巡るということ。
ご主人はこれを体感したから、ご自身が料理されるときにもトッピングに香味野菜を使われたのでしょう。
奥様がコツコツと、ストレスの多いご主人のために実践して来たことが、言葉ではなく料理で表現されました。
これには、受講生である奥様が感動した!と。
薬膳は、それを食べる人の事を思って作る愛情の現れ
誰か食べてくれる人がいる時って、まずは美味しいものを食べさせたい、食べてもらいたいと思って作りませんか?
例えば、ケンカした状態で相手を憎らしく思いながら作る料理には、実際に入れてはいないけれど「毒」が入っているようなものだと考えています。
相手に美味しく食べて欲しいから、ひと手間かけたり自分の時間を使って調理するのです。料理自体が、相手を思う愛情の一つではないでしょうか?
その上で、食材の効能やその人に足りないものが補えたり、体調に合わせたもの、つまり薬膳なら、まさにそれは相手を思って作る愛情の現れだと考えます。
便秘も下痢もその人の身体の土台になる脾の弱り
今月のテーマ「下痢と便秘」。
消化器系にあたる「脾」の弱りです。
中医学では「脾」は食べた物を消化して吸収から排泄までを担当するので、下痢しがちな人も便秘しがちな人も両方ともに「脾」の弱りから来ると考えます。
「脾」は冷えと湿気で弱りうまく働かなくなります。
折しも、コンビニで白湯のペットボトルが販売になったことをYahoo!ニュースで知りました。
午前中の講座でも大学の学食の自販機で、白湯のペットボトルが売られていると話題になったのです。
出先で温かいものと言えば、缶コーヒーだった時代から、ペットボトルの温かいほうじ茶や紅茶へと広がり、満を持してお白湯です。
これまでだって冷たいミネラルウォーターが売れていたのだから、お白湯が無いのが逆に不思議でした。
食間の薬が飲みたい人や、赤ちゃんのミルクを溶かしたいお母さんもとても便利です。
その時の体調に合わせた薬膳茶のティーバッグを持参していれば、出先で薬膳茶を飲むことも可能。
ペットボトルの保温カバーをすれば冷めにくくなるでしょう。
薬膳の基になる中医学で言われている「脾」を冷やさないことで「下痢や便秘」の予防にもなります。
こんな商品が販売されるのは、日本人全体の「脾」を考えた薬膳に繋がります。これも消費者からの希望を叶える愛情の一つではないでしょうか?
これをきっかけに、真冬でも冷たい氷水が出される飲食店もお白湯にシフトしていくことを願う「下痢と便秘」の薬膳講座でした。
症状別ケーススタディ薬膳講座は「きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)」と各季節ごとに起こりやすい不調対策のための「季節の薬膳(全五回)」を終了された方に受講いただける実践講座です。
基礎講座、季節の薬膳講座を終了された方は、ぜひ良く起こりがちなケースを集めて、中医学の解説付きでおすすめ食材と料理に繋げるこの講座で一緒に学びましょう。
ご興味のある方は、ご連絡くださいね。
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