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自分の体質がどちらなのかの目安の一つ虚実を知る。

きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)の最終回が終了しました。

この講座は、私が薬膳講師として活動し始めて直ぐに作った連続講座です。2018年からこれまでに対面、オンライン共に80名以上の方に受講いただいて来ました。

今回はオンラインで、2023年最後の開講で全五回を行いました。

薬膳を始めるために知っておいて欲しい中医学(中国伝統医学)の基礎となる考え方、理論をお伝えしていますが、最終回の今日は虚と実についてです。

体質を知る方法としても虚と実は使えます。

一人の人でも虚の病と実の病があり講座ではそれについてもお伝えしましたが、ここでは普段の体質を知る方法としての虚と実を解説します。

自分の体質を知る一つの分け方「虚証」なのか「実証」なのか

周りの人と比べて、自分は体力がありあまり病気をしないと言う人、徹夜や夜更かしをしても翌日もまあまあ普通に活動できるタイプ。

お腹も滅多に壊さない。無理が効きこれまでも根性で乗り切って来た。
そんな人はどちらかと言えば実証タイプです。

これに対して、人と比べて体力はあまりない方だと言う人、徹夜や夜更かしをすると翌日はあまり使い物にならないタイプ。

お腹を壊しやすく、すぐに疲れてしまうからこまめに休息が必要。そんな人はどちらかと言えば虚証タイプです。

自分がどちらのタイプなのか、家族はどうなのかを知っておくと日頃の健康管理に使えます。

実証の人が気をつけるポイント

実証の人は、胃腸が丈夫な人が多いので、食べ過ぎると太りやすい特徴があります。

中医学的に言うと体にとって余分なものを溜め込みやすいということ。

食べたり飲んだりしたものを吸収する力があるため、スタミナがありパワフルで抵抗力があるのであまり体調を崩しません。

ちょっとした不調も「気のせい」とか自分が弛んでいるからなどと思い、そのまま養生せずに無理をしてしまいがち。

このタイプは、無理を重ねてかなり不調が表面化しないと気が付かない傾向があります。

丈夫なことは自分が目標としていることややりたいことを続けるための有利性がありますが、病気に気づいた時には悪化していることが多いので、治療が長期化しがちです。

自分が実証タイプだと思ったら、こまめに自分の体調チェックとこれくらいは普通の事と思わずに、自分を労わることを人より気をつける事が大切です。

健康診断は必須と思ってください。

自分が無理なくできてしまうので、虚証の人を見ると根性がないとか甘えていると思ってしまうかもしれません。

特性が違うので、虚証の人を理解することも大事です。

虚証の人が気をつけるポイント

虚証の人は、体に必要な「気・血・津液」のどれかまたは、体を温めるエネルギーなどが足りない状態です。

胃腸が弱い人が多く、スタミナをつけようとして脂っこいステーキやうなぎを食べるとお腹を下してしまったり、食べ過ぎても調子が悪くなるタイプです。

せっかく食べたものが栄養に変えられにくいのでどちらかと言えばスタミナが無く体調を崩してしまうため、とにかく胃腸を丈夫にすることを心がけます。

食べ過ぎたり早食いは避けたいものの代表です。

自分の体調の変化に敏感なので早めに養生することで悪化を避けることができますが、反面、実証の人より無理が効きません。

挑戦しようと思っていたことを諦めなければならなくて自己嫌悪に陥ったり自己肯定感が低くなることもあります。

けれど、常に自分の体を酷使しないことと胃腸を丈夫に保つことを心がければ徐々にスタミナも付いてきます。

そして、早めに不調に気づくので大病をするリスクを軽減することも可能なんだと、あまり自己嫌悪にならないようにしましょう。

多くの人は虚実が混ざっている

年齢を重ねて、徐々に若い頃より体力が落ち無理が効かなくなるのは自然の摂理で誰にでも起こること。

若い時のようにならないことも根性が足りないからだと思わずに(実証)年を取ったのだから仕方がないとあきらめず運動したり養生で少しでも年齢相応をキープする(虚証)

ある部分は実証でも、ある部分は虚証というのが一般的です。

けれど、虚実両方の特徴を知り、日頃の健康管理に使いましょう。

現代は特に、不要なものは溜めていて必要なものが足りていない人が多いのが特徴です。

中医学では、自分の体を観察することで早めの対応・病気予防、繰り返さない等ができる可能性があります。

自分の体質を知る方法の一つとして虚実をお伝えしました。

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