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中医学で考える!汗はかきすぎてもかかな過ぎても良くない

災害級の暑さと言われる2023年の夏(まだ7月ですが体温を超える最高気温が記録されている地域もあります。)。

人は汗をかくことで、体にこもった熱を冷ますことができています。

気温が高ければ、運動をしていれば、また屋外で太陽に当たっていれば汗をかくのは体の自然なありがたい仕組み。

けれど、女性にとっては汗は、化粧崩れや服の汗染み等悩みもあります。
なるべく汗をかきたくないと言う人もいると思います。

汗をかけない人は体の熱を冷ますことができないため、汗をかくのは生きて行く上で必要な事です。


汗をかくことの意味

中医学では、体の表面と関わるのは五臓の「肺」で、「気」や潤い(津液)のバリアで守られているとされています。

津液とは、必要な水分の事で、汗もこの一部です。

体に熱がこもった時、汗をかいてその気化熱で内側の体温を下げることも「肺」が担当している働きの一つです。

湿度が高いために、汗がなかなか蒸発しないと気化できないため、体温を下げにくく熱中症になりやすいです。

汗をしっかりかいて熱を冷ましながら、内側から冷やすためには、冷たい飲み物や食べ物ではなく常温でも体の熱を冷ますことのできる、きゅうりやスイカ、ゴーヤなどの瓜類がおすすめです。

汗と一緒に排泄されてしまったミネラル分も補えて、他にもビタミン類が補給できるからです。

では、夏には汗は沢山かいた方が良いのかと言うとそうでもありません。

汗はかきすぎると疲れのもと

絞れるほどの大汗をかいた後、なんだか疲れを感じることはありませんか?

そもそもそれほど激しい運動をしていないのに大量の汗をかく時や、睡眠不足の時、なかなか汗が止まらない時は、体のバランスが崩れている可能性があります。

必要以上に汗を漏れ出させないのは、体の構成要素の一つ「気」がやっている働きの一つ。

疲れている時、お腹の調子を崩している時、食事をしっかり摂れていない時などは、汗がダラダラ止まらなかったり、発熱後などは体の水分を失っているので身体に熱がこもりやすく下げようとして汗が大量に出てしまうことがあります。

必要以上に汗をかくと、疲れる感じがするのは中医学では汗と一緒に「気」が出て行くからと考えられています。

暑い時、無理に暑いお風呂に入って汗を出そうとしたり、激辛の食べ物で大量の汗をかくのは人によっては良くない場合があります。

汗は必要な津液の消耗なので、更年期世代以降で潤い不足になっている場合は、汗のかき方と自分の水分摂取量(食べ物からも含めて)に気を付けるようにしてください。

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