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昨日は、対面でのプライベート講座で、ケーススタディの9回目。

スポーツトレーナーで、体のメンテナンスの専門家の方のご受講です。

テーマは『花粉症と薬膳』です。

なぜ、花粉症があまり発症していないこの時期にこのテーマを選んだのかと言えば、花粉症の人は夏こそ生活習慣や食生活の見直しをして欲しいからです。

冬病夏治の考え方

薬膳の基になる中医学では、「冬病夏治(とうびょうかじ)」という考え方があります。

冬に起こる病気は夏に治す。つまり、冬の病気は夏の過ごし方次第だと言うことなのです。

花粉症の発症者は年々増加の一途。
杉やヒノキの植林の増加、大気汚染、ストレス、食生活の変化など様々な要因が関係していると言われています。

私が育った頃は食の欧米化はあっても外食はまだ今ほど一般的ではなく、特別なものでした。

コンビニはまだなかったし、日本一号店のマッ○が銀座にできた時に、買ってもらったハンバーガーをなんと美味しいサンドイッチなんだと思ったものです。齢がバレますが。

それまでは、パンと言えばクリームパン、アンパン、チョココロネ、ジャムパンなどが主流の時代。

サンドイッチも玉子サンドやハムサンドなどがメインだったのです。

日本が成長するにつれて、外食やファストフードも広がりました。
自販機やコンビニもどんどん増えて、本当に便利になりました。

ただ、この便利な世の中が花粉症とも関係無いとは言えないのではないかと考えます。

それは、小さい頃から冷たい飲み物や冬でもアイスを飲食する習慣がついているからです。

中医学で考える花粉症の原因の一つは、夏の間に冷たいものをどれだけ摂ったか?と関係します。

もちろんそれだけではないのですが、一つの原因となるのです。

これが花粉症に関する『冬病夏治』です。

低年齢で花粉症にならないために

中医学では、大人の体と子供の体を分けて考えます。

子供は大人より呼吸器系の「肺」水巡りや生殖などに関する「腎」、そして消化器系の「脾」が未熟です。

その中でも特に夏と関係するのは、消化器系です。

親が冷たいものを飲んでいると、一緒に冷えた飲み物や同じ量のアイスやかき氷を食べている子も見かけます。

両親のどちらかがアレルギー体質だと、子供もアレルギーになりやすいですがそれなら尚更、小さいうちから冷たいものを飲食させないよう心掛けるといずれ発症するにしても、遅らせることができるかもしれません。

アレルギーの要因は五臓の「脾」「肺」「腎」の弱り

先ほど、子供は大人より「脾」「肺」「腎」が弱いと言いましたが、アレルギーの人の体を観察したり、ヒヤリングすると「脾」「肺」「腎」が弱いことがわかります。

その中でもベースになるのは消化器系を弱らせる食生活。

近年の猛暑では冷たいものを常時飲食しがちですが、花粉症を考えるとこの夏にいかに冷たいものの摂り方に気をつけるかがカギです。

できるだけ摂らないに越したことはありませんが、冷たいものを飲食する時は、それ自体が温める性質の食材を前後に摂るなどを心がけましょう。

食材の組み合わせや調理のしかたで、体への影響をプラマイゼロにするのが「なかったことにする薬膳」です。

「なかったことにする薬膳」については、こちらの記事をお読みくださいね。

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