食べ過ぎたときの強い味方

明けましておめでとうございます!

北海道の中医薬膳師、みやこです。

本年も引き続き、日々のちょっとした不調を整える薬膳を紹介していきます。

どうぞよろしくお願い致します。


第4回(冬至)は食べ過ぎてしまったときの薬膳です。



未だコロナ禍ではありますが、昨年よりは友人や家族と集まる機会もあったのでは?

久しぶりのおしゃべりにお酒もすすみ、ついつい食べ過ぎてしまったり。

そんなときに心強い薬膳の知恵をご紹介します!


薬膳では食材が様々なはたらきをもっていると考え、はたらきごとに食材を分類しています。

その中に「消化を促す食材(消食類)」というものがあります。

これらの食材は、胃腸のはたらきが元々弱い、暴飲暴食により消化機能が低下するなどで、消化不良が起こったときに、胃腸のはたらきを整え、消化を促進し、食欲を誘うはたらきをもっています。

そんな消食類の代表は、大根です。

栄養学でも大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれているというのは有名ですよね。

食べ過ぎは熱を生み気の巡りの停滞を引き起こすのですが、大根は気の巡りを整えて消化を促します。

さらに熱のある痰を取り除いたり、滞った血を巡らせて止血したり。

大根おろしはおなかの張りやゲップによし、咳や痰が多いときには生で食べるか蜂蜜大根にするのがよいとされています。

他には、カブ、オクラなどもあります。

七草粥に大根や蕪が使われるのは理にかなっていますよね。

もしあれば、柚子や陳皮などを足すと薬膳のチカラもより発揮されますよ。


おもしろいところでは、砂肝も消食類です。

特に肉類の消化を促し弱っている胃のはたらきを補います。

砂肝を酢で煮たさっぱり煮などは、酢にも胃もたれを改善するはたらきがあるのでオススメです。


また、韓国では定食などのごはんは釜で出ることが多いです。

食事の最後に、そのごはんが少し残った釜にお湯を注いで、ヌルンジというおこげのスープにして食べます。

実はこのおこげも消食類。

胃もたれを解消して下痢を止めたり、食欲不振や疲労を回復させます。

食後にぴったりのスープなのです。


ほどほどに、腹八分目が理想ですが、なかなかそうはいかないもの。

食べ過ぎてしまったときには、消食類を活用してみて下さいね!





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☆次回は小寒(1/5〜)に更新です!

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