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やくのしま⑯

カタバミ (片喰)
葉や茎で硬貨を磨くときれいになることから、「ぜにみがき(銭磨き)」とも呼ばれます。その他、「かがみぐさ」「すいば」「しょっぱぐさ」「すずめぐさ」「ねこあし」「もんかたばみ」など180種以上の呼び名がある、日本全国どこでもある植物です。

クローバー(シロツメクサなど)とよく間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く白い線があり、全く異なる植物です。

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葉や茎は、シュウ酸水素ナトリウムなどの水溶性シュウ酸塩を含んでいるため、咬むと酸っぱい。葉にはクエン酸、酒石酸も含まれます。
実や花、葉は食べることが出来ます。 おひたしや和え物、炒め物、天ぷらなどオクラのように料理します。 花や葉はサラダなどで食べられることが多いです。
カタバミのシュウ酸含有量はレタスの30倍程含まれています。シュウ酸を摂取し過ぎると結石の原因になると言いますから、取りすぎには注意が必要です。加熱すると、シュウ酸の成分が減ると言います。
シュウ酸を含んだ食品としてはホウレンソウ、ゴマ、お茶などがあげられます。
フランス語ではオクサリスといい、毒草の分類で述べられていることがあります。毒草と薬草は紙一重ですから、当然と言えば当然です。

カタバミ属の植物をヒツジが食べると腎臓障害を起こします。

カタバミはサクショウソウ(酢漿草)という生薬名であり、消炎、解毒、下痢止めなどの作用があるとされる。臨床実験で肝炎にも効果があったそうです。民間療法でカタバミの葉の生汁を毒虫に刺された患部や虫刺されなどに塗ると効果があります。

消炎、解毒、下痢止め効果などで知られている上にビタミンCが豊富なカタバミは英語圏やインドでは食べられています。

うちではコーヒーの木の麓によく繁殖します。土の水分が減ってくると、コーヒーの木よりも先に弱ってきますので、根腐れ予防の目安にそのまま一緒に育成しています。観賞用ではなく、食用として育てていますので、お腹を壊したり、虫刺されの時に利用することが出来そうです。

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