見出し画像

やくのしま⑤

「ジシバリ」
たんぽぽに似ているこの花は花びらが少ない。
繁殖力が強く、土の少ない岩場にも生え、地面に接した蔓から根が出て一面に広がることから、ジシバリ(地縛)と言われます。葉や茎の切り口から出る白い汁は苦いことから、別名イワニガナ(岩苦菜)と言います。

「たんぽぽ」は食べられたり、「たんぽぽコーヒー」として加工されたりしますが、ジシバリは全体に苦みがあり、若葉は「苦み菜」として食べることができます。

開花期に全草を採取し、よく洗った後に日干ししたものは生薬名で剪刀股(せんとうこ)と呼ばれ、健胃、消炎、解熱に効能があります。全草を健胃薬としてセンブリの代用に、また、蓄膿症にも効果があるそうです。
鼻詰まりには、ジシバリの乾燥したものを1回量3~5グラム、水0.3リットル、半量まで煎じて服用する。
健胃として、5~10グラム、水0.4リットル半量まで煎じて1日3回服用するといいようです。

まだ、食べたことがありませんが、だいたい天ぷらにしたら美味しい野草。しかも、苦いのだから、コーヒーにしてもよさそうな予感。カフェインレスコーヒーとして、折を見て試してみようと思います。

画像1