アナエロビックコーヒー

近年、アナエロビックコーヒーというのが流行しています。
エアロビクスみたいにダイエットするためのコーヒーではありません。

そのコーヒーが入った袋の封を初めて切ったときに「おおっ」と感じずにはいられません。恐らく、共感していただける方は”コーヒー好き”であることでしょう。普通のコーヒーとは別物ではないでしょうか。見た目は他のコーヒーと変わりませんが、なんとも芳醇な香りを放ちます。

そのコーヒーは焙煎前から半分完成しています。
「アナエロビックコーヒー」とはアナエロビックファーメンテーション（酸素を遮断した嫌気性発酵）プロセスを経ているコーヒー豆で、2014年にコスタリカのCOE（Cup Of Excellence）で初めて出品され、世界中から注目された精製方法です。

今までなかったコーヒー精製に醗酵プロセスを加えていますので、分かりやすい例えでは”ワインのような”風味になります。果肉部分を醗酵させるということからいうと、カカオ豆の精製にも似ています。

先進的な技術でまだ世界的には確立されていないようで、手間暇がかかる分、価格が上がってしまいます。一般のコーヒーショップではあまり出会えないかもしれません。
気になるお味はどうかというと、とにかく、風味が増して口の中に芳醇な果実感が鼻を抜けていきます。ただ、香りが強すぎて、日常飲むには向かないというのが僕の感想です。
今は取り扱っていませんが、興味はとてもあります。