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鬼火焚き

毎年1月7日は鬼火焚き。
今年は木曜日。昼からそぞろに集まった有志が材料集めをするところから始まります。

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予めお声がけしておいたおうちに生えている竹の切り出し、平野グランドに輸送です。地方ではどこでも軽トラが大活躍です。燃費がいいし、税金が安いし、便利だし。皆さん、手慣れたもので、次々と搬出されます。僕は最年少かな。

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運ばれた竹の枝打ちし、手ごろな長さにしていきます。一番長くてまっ直ぐに伸びた竹を芯にします。竹と一緒に取ってきた蔦で巻き固めていきます。隙間には絵馬や門松、使用済の正月飾り、”パチパチの木”と呼ばれるうばめがしを付けていきます。

竹のてっぺんには集落の子供たちが上手に描いた鬼の絵が掲げられます。ここまできたら準備は8割方終わり。

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鬼火焚きの準備は力仕事だけではない。一方で振舞われる料理を準備しています。こちらも有志で集まっていただいた方々。

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今年はぜんざいが準備されました。とても甘くてあったまるんですよね。

17時の町内放送あたりで鬼火焚き開始。その年の”七草のこども”たちが火を入れます。

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年男、年女が高く掲げられた鬼を狙い邪気を払い落すといわれています。

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屋久島の各集落で独自の鬼火焚きをする慣わしがあります。前年の邪気と悪霊を追い払うもので、平野集落は平内集落と尾之間集落のを参考に今の形になったと言います。

ぱちぱちつくり

鬼火焚きの最後は、燃えて黒くなったパチパチの木を厄除けとして各家庭に持ち帰ります。

一年の始まりの年中行事でご近所に年初の挨拶をする姿もあちこちで見られます。僕はこの行事を次の代に残したいと思っていますが、このままでは持続性は不確実と感じています。