【農業】農場研修を通じて、有機農業について考える(前編)
埼玉県羽生市にある、当社の自社農場「オーガニックハウスみらい農場羽生」では、農薬を使用せず、自然環境保護も視野に入れた「食の未来につながる有機農業※1」として、2015年11月に開設し、2016年3月31日に有機JAS認証を取得しています。
※1 有機農業に対し、農薬や化学肥料を使って作物を育てることを「慣行農業」と呼びますが、日本ではほとんどの農家が慣行農業を行っており、有機農業は1%未満となっています。
■自社農場体験研修について
当社では、毎年新入社員、中途社員を対象に農業研修を行っておりますが、今年は2021年9月8日~2021年9月10日の2泊3日で実施し、土づくり、長ネギの播種、定植、トマトの土肥、ナスとカラーピーマンの収穫、選別、除草などを体験し有機農業への理解を深めました。参加者は海外調達課社員1名、営業社員2名です。
左から、土づくり、長ネギ播種、長ネギの定植(上)
続いて、トマトの土肥、除草、ナスの選別(下)
■農業体験を通じて参加者の感想
想像していた以上に農作業は大変で、手作業が多く実際に体験しないと分からないことが沢山あったと気づかせていただきました。また一つ一つの作業が丁寧で、土づくりからとても大切だということを学習し、とても貴重な経験となりました。農業体験という、普段経験できないことを経験し、新鮮で美味しい安心安全の野菜を提供するために、いかに多くの時間と労力が必要かを実感しました。有機農業の良さ、みらい農場羽生での取り組みをお客様にしっかりと伝えていきたいと感じました。(営業 Kさん)
事前にオーガニック栽培の難しさや慣行農業との違いなどを予習し、研修にのぞみましたが、実際に現場に足を運ぶことにより、想像以上の厳しさを体感しました。特に、除草や土づくりの工程に多くの時間を要していることには驚きました。今回の研修で学んだ農作業をされている方々の苦労や、熱い思いを忘れず、丹精込めて育てられた有機野菜の魅力を自信持ってお客様にお伝えし、さらにこの素晴らしい有機野菜最大限に生かすができる商品や企画を考えていきたい。(営業 Wさん)
農業体験参加メンバーと農場のメンバー
■最後に・・・・
農業分野は地球環境にさまざまな影響を与えていることがわかっており、農薬は、生態系への影響が懸念されています。また、化学肥料は、水質汚染や地球温暖化につながるとも指摘されています。
有機農業は手間やコストがかかり、生産性の向上など多くの課題がありますが、一人でも多くの人が環境について意識を向け、少しずつでも有機農業が拡大することを期待しています。
後編では、参加者の研修の学びから得た考え方や心の変化など、ご紹介いたします。
記事作成/note編集部 力田
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