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【農業】農場研修を通じて、有機農業について考える(後編)

農場研修後、農場研修で体験し、感じたこと、そして、それぞれの立場で有機農場の魅力をどう広めていくかを発表しました。

農場研修の様子は前編を是非ご覧ください↓↓

発表者の海外調達課のTさんは、有機農業が広まらない原因を「有機」の認知度の低さととらえました。有機農業は環境や食の安全への配慮を目的としているため、価格だけを見ると競争力が弱い。多くの消費者は、有機農業の意義やメリットについてわからない状態で、慣行農業による安価で外観が均一で傷のない野菜を求めやすいのが現状なのではないか。

価格や味だけではない、有機ならではの良さをお客様に理解していただくことが、羽生農場を含む有機農業を拡大させる一歩と考える。商品情報や産地、おいしさの説明に加え、どのようなこだわりをもって有機栽培をしているのかというストーリーを生産者から聞き取り、販売へ共有していきたい。

そのために世界のオーガニック認証や有機農業について知識を深め、私生活では食品添加物の有無や有機食材を使用しているかによって、食品の味がどのようにちがうのかを実際に食べ比べて体感していきたい。

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また、Tさんは自身の留学の経験からバナナについて、日本では、濃厚な甘さを売り文句にしているが、実態は農園での半強制的な農薬散布で農村部の方々への健康被害、公正でない働き方を強いられているということを知ったそうです。有機農業を通じて生産者の方への賃金や健康に対しても、公正な働き方を提供していることに価値があるのではないかと話していました。

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このように、農場研修をきっかけに私たちが普段何気なく口にしている農作物がどのように作られているのか、生産者の想い、そして地球環境、労働環境について、様々なことを感じてもらい、そこで得た学びを、業務にはもちろん私生活にも役立ててもらいたいと考えています。

それがSDGsの推進にもつながっていくと考えています。

記事作成/note編集部 力田

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