見出し画像

銀とプラチナの輝きの違い

銀とプラチナの違い。
当然、見ればすぐわかる、と思っていたけれど、これが実はわからず、結果、わたしは数ヶ月悶々とすることになった。

東京国立博物館での田中親美サンの模本「平家納経」にすっかり魅了された私は、「厳王本」の次に「薬王本」と「湧出品」の模写に取り掛かることにした。
それがうっとりするほど綺麗だったというたわいない理由でだ。

展示で見た地の色は銀だ!と思い、先生に銀泥(銀の泥のように細かい粉)で塗るプランを話したら、
銀がこんなに黒く変色せずに残るのは変だ、きっとプラチナ(白金)だろう、と指摘を受けた。

たしかに、銀は酸化して黒くなる。
尾形光琳の「紅白梅図」の紅白の梅の間を流れる河の水流は銀だが酸化していると書いてある。

プラチナはググると、南米で主に産出され、インカ帝国など古代から珍重されてきたという。しかし、日本に入ったのは明治時代とある。

親美サンが大正期にプラチナを使用したとしても、平安時代に南米産もしくはエジプトからプラチナが日本までたどり着いたということか?
もしそうなら、これ、論文とかになりそうなネタじゃないか!

プラチナ箔、金箔並みかそれ以上に高い…。
うーむ、少しだけオンラインで購入するか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?