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20.11.16【近況報告】ファンタジー好き必見! 異世界風土記さんの競作企画「祝」に参加します。【競作企画のご紹介】

 こんばんは。最近投稿日の夜にエントリを出すことで習慣が定着した八雲ですが、本日はやや早めに投稿します。
 今回は創作者としての近況、および他所で現在盛り上がりを見せようとしているファンタジー系競作企画のご紹介をさせていただきます。

 みなさん、ファンタジーはお好きですか?

 僕はもう幼少期からテレビゲームとしてのRPGやその原典となった多くのSF・ファンタジーを読み漁ったおかげで、今でも楽しく読んでます。
 特に上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』のシリーズや茅田砂胡さんの『デルフィニア戦記』、荻原規子さんの『西の善き魔女』や小野不由美さんの『十二国記』、乾石智子さんの『夜の写本師』が、中高生時代の良き読書でした。
 海外のものですと、トールキンの『指輪物語』、ルグウィンの『ゲド戦記』、マキリップの『妖女サイベルの呼び声』、『イルスの竪琴』三部作、『茨文字の魔法』、タニス・リーの『闇の公子』、『死の王』など。

 ほかにも数えればキリがありませんが、とにかく文体や世界観を丁寧に描いているものが好きです。そうでないものも読みますけど。
 このリストアップや好きなものの傾向に「お?」と思われた読書好きさんには、朗報です。今年、ウェブ上で大変面白い企画が立ち上がっています

 名付けて「」! 異世界風土記(@fudokiftさんが主催されている、ファンタジーの競作企画です(※註:特定の条件を満たしていれば、ファンタジーだけでなくSFなども含むらしいです)。

 ここで、そもそも「異世界風土記」とはなんぞや? てなることもあると思うので、ご本人の呟きを拝借して、簡単にご紹介しますと……

 ということです。
 もう少し詳しくみていきましょう。

 ふむふむ。

 ちなみに、この「風土記系」と称したいものの枠に、例としてヌーさん(註:アカウントの中の方で、二つ名を「ウッカリ族のヌー」と呼ばれているらしい。まことしやか!)は、以下の作品群を挙げてます。

パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』(ハヤカワFT文庫)
パトリシア・A・マキリップ「イルスの竪琴」三部作(創元推理文庫)3冊
西崎憲『蕃東国年代記』(創元推理文庫)
荻原規子『空色勾玉』、『白鳥異伝』、『薄紅天女』(徳間文庫)
L.M.ビジョルド『チャリオンの影』(創元推理文庫)
ピーター・トレメイン『修道女フィデルマ』シリーズ
マリー.ルツコスキ『ボヘミアのワンダーキャビネット』(創元推理文庫)
ローズマリー・サトクリフ『ケルトの白馬/ケルトとローマの息子』(ちくま文庫)
上橋菜穂子『獣の奏者』シリーズ(講談社文庫)
ロビン・ホブ「ファーシーアの一族」シリーズ(創元推理文庫)

 上記はあくまでイメージのお話です。僕も読んでない作品あったりするので、完璧な定義はわからない。
 なので「これこれでないと『風土記系』じゃない!」的な定義論争がしたいわけではないことは、あらかじめご了承いただけるとたいへんありがたいですね。

 ただ、なんとなくイメージは掴んでいただけましたでしょうか?

 たしかにその世界観ならではの生活習慣や社会制度、呪術や生態系などをベースに物語を描く作品は、それ自体を検索するのが大変だった記憶が個人的にあります。
 僕の場合は「トールキンみたいな緻密で生活感のある世界観はどこだー!」て散々歩き回った思い出があります。結局あれこれ挫折して、自分の手で作ることを決意したわけだったりするのですが、まあそれはそれ。

 今回は、そんな「風土記系」を意識したうえで、ある種のお題に沿って描かれるウェブ作家さんたちの競作企画「」のお話です(たぶん「はふり」と読む。「しゅく」かも)。
 主催者さんの企画ページから、はたまた概要を拝借しますと……下記のお題をもとに、各自1万字以内の掌編を書くものとなります。

お題:祝い
厳かなもの、賑やかなもの、個人的なもの、予祝や祈りに近いもの……関連する全ての物語を許容します。

祝い。めでたいイメージがして、素敵な言葉ですね!

 もちろん何を祝うのか、どう祝うのか(そして呪いが混じるのか!)、は各参加者、作者側の解釈に委ねられてくるのですが、やはり王道なのは「祭り」でしょう。
 民俗学的な、その世界観独自の土着の信仰や祝い事をモチーフに、生み出される物語がきっと期待できると思います。

 先日11/15(日)に第一陣として、五作品ほど公開されたようです。
 末尾にリンクを貼っておきます。気になった方はぜひ各作品をご覧になってください。

 ちなみに、作品リンク集には「いいね」ならぬ「寿ぐ(ことほぐ)」ボタンがあります。
 寿ぐ、とは「言祝ぐ」、つまり「言葉を用いて祝う」ことを指します。まさに今回の企画「祝」にうってつけの命名ですね。
 気に入った作品があれば、ぜひ「寿ぐ」ボタンを押し(最大8回ぐらい押せるらしい。全力で推したかったら連打せよ)、Twitterで「 #異風祝 」のハッシュタグを用いて感想を呟いてください。絶対に盛り上がります。盛り上がって寿いでください!

 僕も今月中には書き上げて、ここに割り込んでる予定ですので、お楽しみに。
 今回は記事自体がプロモーションなので、自作の宣伝はなしです! 寿げ!

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