興味があるもの

小花美穂先生の「こどものおもちゃ」と、前川涼先生の「アニマル横町」を読んだ。

どちらも小さい時大好きだった漫画で、読み返してみたら今でも面白いと思ったし、小さい時に理解できなかった部分で泣けるし、笑えるようになった。

小さい時に好きになったものを、ずっと好きでいられる自分がとても好きだ。

最近、今まで興味が無かったお笑いを好きになった。特に好きな芸人は、ジャルジャル。

1番好きなネタは、「股からピン球落とす奴」。

興味があるものが増えていくのは、とても楽しい。

子供の頃は、「今」がずっと続くと思っていたし、「今」が過去に変わっていくのは、とても怖かった。　
「今」が楽しければそれでいいし、何も変わらなくていいと思っていた。

でも、そんなことはあるはず無かった。

好きなものに興味が無くなったり、好きな人を嫌いになったりもした。
激しく後悔して、夜眠れなくなった日も何度もあった。
大切なものを失って、心が折れたこともあった。
仲良くしていた子から、心無いことを言われてたくさん泣いたこともあった。

まん丸の心に、トゲがたくさんたくさん増えて、傷つけられた以上に、誰かをたくさん傷つけたこともある。

でも、トゲは増えて増えて増え切ると、どうせいつの間にか元のまん丸の形に戻る。

興味がない話題でも、ちょっと聞いてみようと思えるようになった。
それからは、嫌いな人の良いところにちょっとだけ気づけるようになった。
眠れない日は、寝なくても良いと思えるようになった。
大切なものを失ったことがあるから、今あるものを、より大切にするようになった。
心無いことを言われたことがあるから、自分の言葉を大事にするようになった。

楽しい「今」が変わることは、怖いことではない。
あたりまえの事だ。

私は、過去と変わらない自分も、過去と変わった自分も、大好きだ。

今、テレビを見ていたら、しゃべくり007が21時に放送している。　
22時に放送してた時も、21時に放送している今も、しゃべくり007はどっちでも面白い。

やくにき