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【GAMAMへの対抗】ゆるゆる統治される魍魎感【デジ庁】

こんにちは. ヤク学長です.  本日は, デジ庁の人のお話を聞いてきたので社会は頑張っている様子と徒労感を一つ. 

デジタル庁が実は改革している話

デジタル庁が叩かれていることをよく耳にするが, 実は民間から優秀な人材が流入していて凄い勢いで変革している. 出来たばかりの集合体で不備があることは, 日常茶飯事のことなので袋叩きにするのは酷なものだろう.

なぜ, 我々日本人はどうにか頑張る者を叩き潰す性格を獲得したのかは不思議なものである. 

今までどうしてダメだったかについては、ITシステム的なアーキテクチャを変えながらビジネスも一緒に変えようとすると,,,それはそれは, なかなか辛いものがあるのだろう. 

どうしても国民は短期的な結果を求めるので, パフォーマンスとしても短期的に分かりやすい物を作る必要が発生する(葛藤がある). 

ワクチンサポートアプリの現状

短期的な成果物としては, ワクチンパスポートの進化をご存知だろうか?
公共のアプリであるため「もっさり」しているのかと思いきや,,,瞬時に接種証明書が発行できる. このスピード感はかつての公が作りそうな「もっさり」を感じることはない. デザインもシンプルで特段に違和感はない. 良いじゃないか.  

中長期的に戦略を考えると, マイナンバーカードなり行政サービスなりを真剣に取り組むことになるが,,しばらく辛抱して継続する必要がありそうだ. 企業や国民の声を積極的に取り入れ、消費者の目線から取り組むことは大切な視点だ.

コミュニティ形成は息してるのか

そもそも, 日本は国民の声を公に取り入れる際立った仕組みが目立っていない. 諸外国では, 国のサービスに対して意見を取り入れるコミュニティの様な仕組みがある. 日本は小さいコミュニティや集落などが政府に対して意見を言う主要な仕組みがないこともコミュニケーションがなかなか取りずらい要因だ. 

デジ庁の戦略としてサイバーセキュリティの対策も課題になっているようだ. セキュリティー対策は近年目を見張るものがある. 平気でミサイルを向けている中国の認識もインターネット上で強まっている. 


日本の大切な資源と脅威

日本で豊富な資源といえば思いつくだろうか?

例えば, 「」がある. 

実はセキュリティ面ではこの「」などのシステム周辺はセキュリティが弱いそうだ. セキュリティに割く予算が少ないだけではなく、豊富な資源を求めて中国が攻め込んできている. 

日本において「水」の源流が抑えられると農業や工業などが機能しなくなり, 総倒れになってしまう. ランサムウェア(身代金ソフトウェア)のようなマルウェアに感染されたら,,まぁ, 終わってしまう.

どうすれば良いのか?

まず, プロジェクトを考える際にも「標準化」の範囲をどこまで考えるかといったことが大切になる. 標準化した上で多様性を発揮してもらいたいが,,標準化がバラバラのため運用上防ぐのが難しい. 

なぜか、日本は標準化がめっちゃめちゃ多様である. 標準化は上層のレイヤーは統一させることで機能して来る面があると思う. その上でバラバラに実行するでよいのではないか.
つまり, オープンソースが標準化していないとなかなかきつい. NFTの運用に代表されるように, ここら辺の課題がより深刻になってくるだろう. 


GAMAMへの対抗

さらに, デジ庁に求められる期待感として米国的なGAFAMが作れるか?ということがある. 日本から匹敵する企業を作れるかという議論は多々あるが, 難しいだろう.

まずは.GAFAMの強みを整理したい. GAFAMはグローバルに強みがあり, グローバルスタンダードにインターネットを支配していくため, 例えばTCP/IPから階層的に侵略していく. この流れを抑えられたらなかなか手が出せない. 

他にもネットワーク外部性が強まるため, バンドワゴン効果などに代表されるように人が持っているから自分も欲しい. ロックイン効果に代表されるように継続的利用が維持されつづける. 強力なプリンシプルで攻めてくる. 

ただ, 日本は地理的に有利な面と鎖国気質なせいでなかなか侵略されにくい. 魑魅魍魎感のある日本には参入は難しいようだ. もし, 参入してきても日本語メインの文化のため難しい一面もあるようだ. 逆に, 日本人は海外に出て行かないといわれるが, そもそも出て行っても日本人こそ中枢基幹に入れ込めないので偉くなる人は少ない. 

日本のマーケットは結構大きい.日本で上場してしまえば, 充分お金持ちになれるため海外に行くという観点がない. でも, 結局は海外への意欲がないと最終的には巨大な企業が日本の産業を駆逐するのは時間の問題だろう. 

まだ, コモディティで争っている内はそんなに心配はない. しかし, 一度でも基幹部分に入って来られると厄介である. 中心部とする標準化は日本がしっかり握って欲しいものだが, 不安があるのは否めない. 基幹部さえ侵入されなければ, その基盤のさらに上層部に日本の企業は作れるはずである. 

時代もソフトウェアからクラウドに移って随分経つが, ソフトウェア構築とクラウド構築はアーキテクチャの部分でかなり異なる部分がある. 現代のクラウドの世界では, コンポーサビリティのような小さい部品を組み合わせて大きなものを作る手法が普及している. 各パーツが簡単にリンクしてオープンソースで自動リペアも容易になっている便利な社会になった. 

ここら辺は, 米国のテックベンチャーは得意である. そもそも, やり方も上手で日本のように複数人で仕事を行うのではなく, たった1人の強力な個で立ち向かってくる.

1人で誰も雇わないで全部ウェブサービス上で連携を繰り返し, 巨大なアーキテクチャを構築し成り立つ企業もある. たった1人で. 巨大な小回り感が効くなんて恐ろしい. 果して日本に撃つ手はあるのか.

どこかで臨界させないとならない.


魑魅魍魎の国のパラダイス感覚

日本はどこもかしこもIT企業にエンジニアが沢山いる. 諸外国のように自社内にITエンジニアがたくさんいることは少ない. なぜかというと, 技術者ベースで優秀な人を成長させる観点がない. なぜか日本の構図は理系の上に文系が存在する. 技術的側面が良く分かっていない者が代々偉い構図がある. 

技術者ベースで優秀な人がいても出世することは少ない. 文系の人たちはITの人達を出世もさせないし, 小難しく発信する者たちをサービス業みたいな扱いにしてしまっている. 

そんな日本という魑魅魍魎の世界で生きているわけだが, この社会を良しとしているのは, 我々国民なので,,詰まるところそれで良いということだろう.
特に社会はガラガラポンと変わることはないので, いっそ割りきって, 襲いくるシステムにゆっくりと支配され, システムで完璧に管理/統治された世界でまったり非人間的に支配されていく運命にあるのだろう. ..と思ってしまった次第である. 


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