電子タバコと指しゃぶり

電子タバコを吸う人が増えているが、その吸っている姿が赤ん坊の指しゃぶりに似ていると見えてしまうのは私だけだろうか。あの独特の持ち方が、如何にも指をしゃぶっている姿に見えてしまい、何だか笑えて来るのだ。吸っている人は自分の姿をどのように思っているのだろうか？

自分の感覚では不思議になることは色々ある。先日ある居酒屋でポテトフライにマヨネーズをディップして食べている若い女性らを見てしまった。ケチャップではなくマヨネーズを別口で注文して、それをポテトフライにディップしているのだ。

その居酒屋は安いだけあって凄い狭い店で、大声で喋っているので、向かい側のテーブルに居る私には聞きたくなくても聞こえてしまう。私にも連れがいるなら自分らの会話で他人の声はかき消される部分もあると思うが、独りで飲んでいると否応なく聞こえてしまうのだ。だから、これも最近の社会勉強だと思って止む無く受け入れることにした。

マヨネーズでポテトフライを食べる彼女らは女子大生らしく、バイトで塾の講師をしていると言っていた。パツ金のロングヘアの外見だったが、お堅いバイトを真面目にしているんだと思い、人は見かけで判断してはイケナイと改めて自戒した。

どうも1コマ1600円の賃金に惹かれて始めたらしいが、1コマを時給と勘違いしたらしく、かつ授業準備時間や後工程の時間もすべて含まれており、さらには保護者面談もやらされるとかで、「これじゃ逆に安すぎる」と賃金制度を憂いでいた。

そんな中で「モンペ」と連呼していたので、何の話かと思ったら、どうもモンスターペアレントのことをモンペと呼んでいるらしい。困難対応者の対応は下手をするとメンタルをやられるカスハラに等しい仕事で、大変だなぁ～と他人事ながら思ってしまった。

その内なぜか突如、ラブホテルの話になって女子大生らは盛り上がり始めた。しかし、如何に安酒場といってもそんな話を憚りなく大声で話すものだと思いながらも、独りで飲んでいる静かな私の耳には彼女らの声が入ってくる。

錦糸町のラブホが良いだの、湯島のユナイテッドが良いだの、バリアンが綺麗で良いだの・・・と燥いで喋っていた。私は実に社会勉強になった。
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【記】やく・たたず（屋久 佇（竚））