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返しても返しても減らないツケ払い

「金町のガールズバーのツケ払いの元金が一向に減らないのでどうすれば良いか?」という相談者がいた。男性、独居、障害者年金+生活保護の生活環境だという。

「ガールズバーのツケはどれくらいあるのですか?」と尋ねると、2店あっ19万円くらい」だという。「今までは2か月に1回入る障害年金から3万円×2店舗を返してきたが、元金が全然減らないのです」というので、何故減らないのか?と聞くと、「お金を返しに行った時に、せっかくなので飲んで行け」と言われて飲んでしまい、かつ女性キャストにも飲ませてしまうからだというのだ。

彼は十分に返済能力はありそうだ。障害者年金と生活保護費で、独身独居なのに月当たり27万円の収入を得ているリッチな生活保護受給者だった。毎月6万円コンスタントに飲み代を払っても借金もせず日々の生活が成り立つのだから、一般庶民より遥かにリッチな生活である。

問題はお金を返すと新たに飲んでツケを増やす行動が問題なので、そこを断ち切れば良いのでは?というと素直に理解してくれて、そもそも自分は借金を返したときは飲みたくないのだと仰るので、であればその生活行動を変えれば良いだけだと思った。

「どうすれば、僕は借金返したとき飲まなくても良いでしょうか?」と聞かれたので、単純に相手の店の銀行口座に振込で返済するか、それが出来なければ現金書留で店に送れば良いのでは?と答える。口座振り込みなら支払い終了だし、現金書留を受取ればOK、受け取りを拒否したら、こちらは支払い行為をしているエビデンスがあるので、相手が受け取らなければ要らないとされたと判断すれば良いのでは?と答えた。

要するに彼の場合は、気が弱い感じで借金を作らされたので、可愛そうなケースなのかもしれないが、こんなことで自己破産するなど言い出されなくて良かったと思った。何故ならば、仮に自己破産しても、その気の弱い性格が改善されなければ再び同じ状態が繰り返されるのは火を見るより明らかだからだ。

そもそも生保なのだからケースワーカーや支援者が付いているはずだが、結局は支援者は何も当事者の利益になる支援をしていない、助言をしていないのだろうなと感じられた。全てがそうでは無いだろうが、福祉の現場にはこのような状態は少なからずあると思っている。

結果にコミットできない支援者は、支援者の仕事を避けるべきだと思うのは私だけだろうか?
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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