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チャレンジ 短歌 • 川柳 テーマ「不倫報道」 (プラス 3行短文)

1 渡部建さん

短歌
 
   金払い
   ドスケベ全開
   やりまくる
   サイテー クズでも 
   いつかは復帰か

川柳    詠み人: 何年生まれよ?精力あるのが男のカイショ?

   スキモノの
   サイテー  ヤリマン
   男のサガ?


2 東出昌大さん

短歌

   出張で
   フリンの交わり
   バレ謝罪
   もいちど犯して
   リコンが驚き?

川柳   詠み人:「それでも離婚は驚き」の謎 

   フリンして
   謝り再犯
   許すのアリ?(ムリ、では、、)


3 川谷絵音さん

短歌

   妻帯者
   隠して恋人
   おとしいれ
   おとがめなしで
   被害者断罪

川柳  詠み人: さすが平成の男歌姫   

   妻泣かせ
   恋人弾劾
   知らんふり

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チャレンジです。3行短文は書きますが、短歌や川柳をたしなむ習慣はありません。専門にされる歌人の方がいたら、見逃してください。(たぶん、私のサイトをのぞかれることはないとは思いますが。)

これは、きのうの投稿の続編です。思いがけなく。

きのうの投稿は、男女を逆転させた3行短文詩でした。その中で、私は、上に名前があがっている人の妻なり恋人にあたる女性の名前を使いました。同じ状況、たとえば、金で性行為の相手を買い、ホテルやトイレで何べんも、婚外交渉をする。それを、男がする時と、女がする時では、読み手が持つ印象も、道徳観も、許容度も、たったそれだけで、まったくといっていいほど違うということを、実感してもらいたかったからです。書く私自身や、人によっての差はあれど、読まれた方には、少しは腹落ちすることとして、感じてもらえたのではないかと思います。

でも、反省することがありました。投稿へのコメントとして、指摘されて気づきました。書かれた方は、もちろん私を批判しているのではありません。でも、その人が書いてくれたことは、私にも、実は、その言葉は使ってはいませんでしたが、気にはなっていました。「セカンドレイプ」という考えです。

何も落ち度がなかったはずの、裏切られた側の方の女性の名前を、おもしろおかしい文章で目にする。被害者が、また貶められる。それも、過激な、性的に揶揄する単語のオンパレードといっしょに。もちろん、目的はそこにないのだとしても、どうして、そうしているのか理解していても、読んだ人が、いやな気持ちになることは防げません。(もちろん、当人も。もし目にするようなことがあればですが。)

書いてしまった本人が言うのもなんですが、同感します。ある意味、私の男女リバースの3行短文詩、でしようとしたことと、方向性は似ていると思います。たった一語で、どれほど読み手に与える印象や、呼び起こす感情が違うか、まったく変えてしまうか、というところ。

私は、はじめて米国暮らしを体験したとき、住んでいた町の集会で、セカンドレイプとは違うのですが、自分のなかでは似ていると思う感情を持ったことがあります。悪くないのに傷つけられた気がする、という。

デートレイプが問題になっていた頃です。そういうことを議論する集会に参加する人の中で、同意した人だけには、背中に紙が貼られました。集会中、マジックペンを持つ人が、一人ずつの背中に、バツ印を大きく書きなぐっていきます。2分ごとに。集会が終わる頃には、背中に紙を貼ることに応じた人たち全員の背中に、X印がついていました。これは、抗議行動としてされたもので、当時の米国で、レイプされる人は2分間に一人、ということを、表現するものでした。

私は、どういう形でもレイプを経験したことがありません。そういうトラウマ経験もない私は、この抗議の表現方法は、おもしろいなくらいの軽いノリで、応じました。私やほかの参加者がすることは、背中にバツ印が書かれるのを受けいれる。それから、印がつけられたら、顔はあげてもいいが、まっすぐすわらずに、テーブルに伏せることだけでした。

私に印がつけられ、上半身をテーブルにふせて、かわらず、ぼんやりと集会の議論を聞いていました。なんにも、起こっていないし、なにも変わっていません。マジックペンを持って歩き回る人にも、テーブルに伏せる人が、だんだん多くなっても、そのことを取り立てて言う人も騒ぐ人もいませんでした。(それが、この抗議行動の主催者には、不満だったようですが。)

でも、なにも違わないし、なにも私に起こったわけではないのに、象徴としてのバツ印をつけられた私は、テーブルに体をたおしたまま、涙が出始めていました。自分でも、戸惑いました。思い出す性的ないやがらせはあるにはあったけど、レイプはない。なにかの言葉で泣かされたわけではない。暴力をふるわれたわけでもない。でも、私の気持ちは、傷つけられた人のそれでした。

今回、コメントをくれた人の「セカンドレイプ」という言葉を見た時、そのときのことをすぐ思い出しました。自分にも、たったそれだけで、という経験を、リバース文よりずっと以前にしたことがあったことを。セカンドレイプというのと、私の経験は、意味として合ってはいません。でも、私には、戒めとしてつながります。なにもいやな気持ちにさせるつもりでないのに、また、そんな気持ちにさせたくない人を、その行為のせいで、負の感情を呼び起こさせてしまうのだと。そして、言葉ひとつ、または、言葉ひとつなくてさえ、人を傷つけることは簡単にできるのだと。

当該人物でない人を傷つけずに、なにかや誰かの批判をすることの難しさを痛感します。自戒とか、少し前の別の投稿でも言っていた私ですが、たぶん私自身は、気をつけていないと、人に説教がましく言うことを、自分がうっりやってしまうことが多いのだろうと思います。こう書きながらも、私は、きっとまた確信犯でも、まちがいながらでも、避けられたかもしれないことを、していきそうな気はします。また、指摘してください。

最後に、おわびと言ってはなんですが、きのうの、3行短文で書いた男女リバースの詩を、再リバース、つまり当該人物の名前にして、ここに付け加えておきます。(きのうのより、わかりやすく読みやすいですが、読み手へのインパクトは、多少ゆるやかになります。)


金まで 払って 呼び出し かけては 
どスケベ 渡部が トイレで ヤリマン
サイテー クズでも いつかは 復帰も?

共演 女優を ベッドに 誘って
東出 カンヌで 不倫の 性交
謝り 再犯 それでも 同情?

川谷 絵音よ 結婚 してても
女を だまして 実家に 連れてき
妻をも だまして おわびは 女が?

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3行短文 理昭さん パイプカット  しめじさん コンドーム
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気づきをくれたのは、水野うたさん。今回に限らず、熱意のある、真摯なコメントをよくくださいます。コメント欄、またぐぐらい。それも、私にだけじゃなく☺️。 熱い水野うたさんは、書くものも熱いです、かなり、ご想像どおり。または、ごぞんじのように。


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