胆だめし
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胆だめし

あきやまやすこ

夏の肝だめしは苦手だった。

たいてい、お盆に、祖父母の家にいとこらと泊まる時、誰かが言い出す。

するんなら来なかったのにと、思っても遅い。いつも、半ベソどころか、本気で泣く始末。ついでに、もらしたことさえある、幼稚園の時。

気がつくと、平気になっていた、肝だめしも、幽霊も。もし、幽霊が出たら、との想像に浮かぶのは、笑みだけだ。

だって、母方のおじいちゃんも、父方のおばあちゃんも死んだ今、何か出てくるなら、そのうちのどちらかだ。だから、こわくない。

今、おじいちゃんが現れて、あいそのない顔でぼーっと立ってたら、私、かえって、うれしい。いつも笑ってたおばあちゃんが幽霊なら、どんな姿でも、私は会いたい。

今も、おぼえてるよ、二人とも。

もうすぐ、また、お盆。


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しりとりで、文がつながっています。この企画のおかげで。

ゆっこさん、しりとりして、つくれました。ありがとう。


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あきやまやすこ
詩を書きます。入り口は、朗読でした。朗読会の観客として、それから朗読者として。そして、自分も書くようになりました。書かなかった期間も長いので、Noteにのせることで、詩を書くことをもっと自分の日常にしたいと思っています。