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人生はチャレンジだ!「好きな事を仕事にする」編①少年から青年へ…そして青春。

子供の頃の想い出で特に印象深いのが、夏休みで行く家族キャンプ。毎年、道南の熊石町(現在は八雲町)へ出かけた。車には前の晩に荷物をぎっしり積んで、翌早朝3:00には出発するのが決まりだった。当時はコンビニなんてものは無く、母親が出発の3:00よりも早く起きて、お握りとゆで卵を作り、それを途中の長万部のドライブインの駐車場で食べた。夏の家族キャンプも毎年恒例となり、私が高校3年の夏まで家族キャンプは毎年続けられた。

そんな少年時代を過ごし、「キャンプ」という非日常的な過ごし方が自然と染みつき、それは大人になってからも抜ける事は無かった。高校を卒業してからは、将来の夢「寿司職人」になる為に東京の寿司屋さんへ就職、その期間だけは日々忙しく、正直、キャンプどころではない毎日…。そんな忙しい当時の自分を、唯一解放してくれたのが「オートバイ」に乗る事。仕事では小さなバイクでお寿司の出前、休みの日には、高校時代に取得した中免(現在は普通自動二輪免許)で乗れる250ccのヤマハTDRで関東各地を走り回った。そんなある日、交差点で信号待ちしていると、後ろからズ太い排気音を響かせて一台のオートバイが近づき、私の横にピタリと停止。「おぉぉ、1100ccだな…」そして信号が青になった瞬間、私の横のオートバイは、ヘルメットの後ろから伸びる長い髪をなびかせて瞬く間に私の視界から消えた。

「速ぇ〜!」

運転していたライダーは、私よりずっと背の低い小柄な女性だった。その出来事が、私に火をつけた。

「大型自動二輪免許を取ろう!」

それから長い長い自分との闘いが始まる。
もう季節は1992年の夏が終わろうとしていた。

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