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評価を気にして日本分断

会社が小さい時は仲間との距離も近いし、意思の疎通が取れた。だんだん会社が大きくなり、やがて全国7都市にまで展開。1つだったサービスの柱も2つに増え、売上も順調。

本社も出来た。

でもその頃からかな、「本社VS現場」という図式が出てきた。それでも売上が順調な時は良かった。

ある年を境に売上が落ち、それまで本社からのトップダウンだった組織図が支社に権威を委譲し、売上責任も持たせる支社体制に変更。それに伴い人事評価も刷新。MBOなんて単語を初めて知った(笑)

まぁ世間一般ではそれが普通の事でむしろ遅かったんだと思う。

そこからかな、目に見えて歪が出たのは。他所の支社は他所コト。自分の支社の成績にだけ社員が、支社長が、目を向けるようになった。数字だけを追うようになった。

これで売上が上がったと思いますか?

上がったんですよ、これが。すごいでしょ?

ただ、すぐに崩壊。揉めに揉めた。

広告費、本社計上費、人件費の按分費が不平等!
集客は広報・広告を担っている本社の責任だ!
売上が低くても顧客満足は高い!評価がおかしい!

言い出したらキリが無い。
そりゃそうだよ。生活かかってるもん。

で、元の体制に戻した。でも元には戻らなかった。
そして会社は売却。そして私も退職。

今は資本が入ってうまくいっていると聞く。
一安心。

その矢先のコロナウイルス。
ふと世間に目を向ける。

各都道府県に平等に与えられた有事の課題。
知事によって異なる対応。

当然、自分の都道府県を守ることが優先、、のはず。

でもなんだろうこの違和感。まるで支社体制になった時の感じ。

あぁ。そうか。評価を気にしている知事とそうでない知事がいるんだ。

知事同士がこれほど分かりやすく比較される事なんて過去に無い。

劣っていると思われたくない。有能と思われたい。出し抜きたい。世間からよく見られたい。それを払拭する為の施策、、、。

すぐ分かるよ。こっちから見てて。だって経験者だし、気にしていた側だから(笑)

日本全体の視野で見ないと崩壊するよ。どこかの会社みたいに。

戦国時代に戻りたいの?それも良いかもね。

※この物語はすべてフィクションです。

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