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インフル大旋風

我が家は保育園12年目、この春、末の子がやっと卒園する。
12年の間には、感染症の嵐が吹き荒れた。インフルエンザ、RS、胃腸風邪、水疱瘡などなど。
水疱瘡とおたふくは予防接種したのもあり感染せず、
しかし全員、1歳児クラスを駆け抜けていくRSのはやりに負け、
特に末っ子は入院するまでになった。

そしてコロナの大流行。勤め先が在宅に寛容になったこともあり、また誰かが風邪症状だったら登園は控える風潮もあり、末っ子は上二人に比べれば、保育園へ預ける回数が確実に少ない。

年が明け、そろそろ卒園や入学の話が聞こえてきた先週終わり、
末っ子を迎えに行った帰りに通りかかった保育園の事務室から、
赤い顔をした女の子が出てくるのに行き会った。
お友達の妹の年中さんだ。
「熱があってね~」迎えに来たお母さんは、通りかかったうちの子をかばうように立って申し訳なさそうに言い、気を使って距離を置きながら移動して、その子を自転車に乗せて風のように去っていった。
「なんもないといいけどね~」
事務員さんと言い合った会話はフラグとなった。

土日問題なく過ごし、月曜日の朝。
登園すると室内の人数がまばらだ。明らかにおかしい。
「これは……」
「インフルです~」
眉を下げて担任の先生が言った。先週まだ2名しか出てなかったはず。
「クラスのほとんどがかかってて」
要はうちの子、ほとんどに入ってないのだ。うーむ。これ倍率かなり高いやつ。このまま預けて伝染ってしまうと、私に飛び火して来週から予定している入院が延期になる可能性がある。
「わたし来週から入院で……かかるとまずいので連れて帰ります」
我々は脱兎のように帰ってきた。

しかし……夕方6時をすぎたころ、義母が末っ子があったかいのに気づいて検温してくれた。37.9度。ばばーん。確定やろこれ。
小児科の受付に電話すると、急いで来たら大丈夫と言われて、まだ元気な末っ子と駆け足で受診。
抗原検査は、待つ暇もなくインフルエンザAにぴしっとはっきり縦線を刻んだ。
あ~。これどうする。おばあちゃん、おじいちゃんは大丈夫か。これ夜中越せるのか。隔離できるのか。あ~~~~~~~~~~~~。

リレンザは吸入できるか怪しいので、タミフルとカロナールを抱えて帰宅。
夫の部屋に再びの籠城である。
食欲いまいちの次男になんだかんだ食べさせて、タミフルをなめさせてココアで流し込んで……吐いた~~!! 三回も、吐いた~~~!!!
これまで胃腸風邪などさんざん対処したけど、久しぶりすぎてキレが悪い。

そのあとぎゅーんと熱が上がるが、カロナールは断固拒否され、こんなんだったら座薬もらってきたらよかった、と思いながら切れ切れの睡眠、
翌日は記憶がない。その次の日は寝不足で頭痛。
在宅勤務もできるはずなく。

本日三日目、ようやっと解熱したけど、次男はなんだかひとまわり小さくなった気がしている。次男~~~。ただでさえ小さいのに~~~~。

保育園はかなりの数の罹患者が出て、先生がへこみまくっている。
でもたぶん、感染症が久しぶりすぎてのような気がする。
来週は無事に登園したい。私も無事に入院したい。
貫徹の看病、久々すぎて泣きそうであった。


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