やじこ

ちっぽけなフィッティングルーム

フィッティングルームを出たら春がいて短い丈もいいねとわらう 転んだと思ったきみはしゃがんでて四月のような跳躍力で だんだんとずれていくのがわかるでしょ春の言葉は…

丸めたティッシュくらいの柔らかさ

たくさんのいい人たちに囲まれてそれは違うと言えなくなった 天国は遠いんだってそれだけで憂鬱なのにバスも来ません 明日食べるパンとか落ちたペンだとかどこまでぼくか…

負けないまぶた

邪魔者として道にある倒木に倒れたわけなど聞いてみる朝 スピードを出せば寒いよ だけどこのままじゃ春まで辿り着けない 乗っているだけの電車で側道を走る車を追い…

臆病なメッコ

生まれつき臆病だったシマウマがかすれた縞を塗り直してる 空中で二回転半ころがって気づけばきみのとなりに着地 きっと夢みたいな言葉かけているあいつが若いワニと…

星を捕る人

安心なイソギンチャクはいませんかぼくと一緒に暮らしませんか 立ったまま眠る男の取り壊し工事が膝から始まっている しあわせな私のためにこの帽子一杯分の海をください…

生真面目なソフトクリーム

勇敢な人は右手に先端の尖ったソフトクリームひとつ 右胸の古い家屋が壊されてまた安い駐車場ができた 駅前で見かけた銀のたてがみが生真面目なことばかり言ってる 地球…