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がんになりました!その4手術後編

こんばんは。
馬場ヤイリです。

次回に引き続き、精巣がんの治療体験を書きます。
前回は手術の体験談でしたが、今回は術後について(というか麻酔がきれた後まで)をお話します。

手術後、下半身麻酔の効いた状態で僕は病室に戻されました。
もちろん歩くことなんてできないので、ベッドに寝かされたままです。

左腕には点滴がつながれ、おちん〇んには尿道カテーテルが入った状態です。
尿道カテーテルというのは、尿道に管を入れられて、力まなくても自動的におしっこが吸い出される仕組みのアレです。

んで、まずつらかったのは腰痛。
「普通なら半日くらいで麻酔がきれてくるけど、あなたの場合は麻酔を2回打ってるからねー。きっと丸一日は動けないねー」
看護婦さんからそう言われていた通り、マジで丸一日足に力が入りませんでした。

自分の足で歩けるようになったのは術後二日目の午後くらいから。

で、下半身が動かないってことは、つまり寝返りさえうてないってことなんですよ。
仰向けに寝かされて3時間後、腰がだんだん痛くなってくるんです。

で、5時間後くらいからはもう激痛。

腰痛って、体のど真ん中が痛いからすごくつらいんですよね。
変な汗をかくくらいに痛かったです。
結果、僕は一時間おきくらいにナースコールで看護婦さんを呼び出し、「すみません…寝返りうちたいです…」と介助をお願いするはめになりました。

腰痛で眠れない夜がくるなんて、夢にも思いませんでした…。

次の激痛シーンは、尿道カテーテルを引っこ抜くとき。
術後二日目の午後。麻酔もきれてきて、そろそろ自分の足で歩くかってなった頃。
お医者さんは僕の股間をまさぐり、「ではカテーテルを抜きますねー」と一言。その直後、20センチくらいの管を勢いよく僕のおちん〇んから引っこ抜きました。

「いってぇぇぇぇええ!!!!」

冗談抜きに絶叫しました…。
マージで痛かった!

「おしっこするとき最初は痛むだろうけど、すぐにおさまるから」
お医者さんはそう言い残し、去っていきました。

で、二日ぶりに自分の足で立った僕は、生まれたての小鹿のようにがくがく両足を震わせてトイレへ向かいました。
小便器の前に立ち、いざ力むと…。

「いってぇぇぇぇええ!!!」
冗談抜きに絶叫しました…(2回目)。

例えるなら、ガチで傷口に塩を塗ったときの痛みですね。
というか、現象としてはその通りで、キズのついた尿道を塩分を含んだおしっこが通るわけです。

死ぬほど痛かったけど、おしっこをしないわけにはいかず…。
頑張ってなんとか絞り出しました。

まあ医者が言っていた通り、翌日にもなれば尿道の痛みも取れ、普通におしっこできるようにはなったんですけどね。

ただ、瞬間的な痛みランキングで言ったら、尿道カテーテルに関わる痛みがダントツ1位でした。
恐ろしや恐ろしや…。

さて、続きは次回。
退院編。退院時も、一筋縄ではいかなかった…。

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