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トランザクションの価値が手数料の価値を超える時、そのコインは本当に意味で実用化されている状態と言えるのではないか

昨日問題についてまとめたが、その上でどうなったら仮想通貨が実用化されている状態になるのかについて考える。地域通貨やレターポットをヒントに、考えてみた。

昨日、仮想通貨実用化の上記3つも問題をあげてみた。その上でどういった状態になると仮想通貨が実用化されていると言えるのかについて考える。

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まず、1.手数料&速度問題が解決されたら、仮想通貨が実用化されるのか?

この状態がつくることができたら、ある仮想通貨はたしかに実用化されるかもしれない。しかし、無数にある全ての仮想通貨が実用化されることは考えづらい。つまり、たとえ手数料が安く、送信速度が早くなったとしても、使われる仮想通貨と使われない仮想通貨があるということだ。

無数の仮想通貨が存在するならば、ここで考えるべきは、なぜその仮想通貨を使う必要性があるのかということだ。

人はあるコミュニティにも属し、また別のコミュティーにも属す。
そのコミュニティへの所属は独立的なのではなく、日本に属し、千葉県に属し、いすみ市に属すといったようにコミュニティに重なりあって属していくこともある。

だから、単純にコミュニティによって単純に使う通貨分ければ良いといった問題でもない。


いすみ市の「米」という地域通貨

ここで以前住んでいた、いすみ市の「米」という地域通貨にヒントがあると考えた。

「米」は記帳式の通貨なので、実際のいわゆる通貨的な媒体はなく、各自のノートにやり取りを書いていく方式だ。通貨的には、誰でも無限に使うことができるので、数値的な価値の保証は何もない。

しかし、いすみの一定のコミュニティ内ではこの通貨によって、物を売ったり買ったり、またサービスを提供し受けたりすることができる。

これは「米」を使うと、いすみ市の人に知り合うことができたり、プラスアルファの会話が生まれて仲良くなったり、地域が好きになり、住みやすくなったり、日本円で支払うよりもメリットがあるから、「米」で支払っているのだ。

この通貨を使いたい!という状態が強くなってくると、昨日の note の解決の鍵「その通貨の経済圏を広げられるか?」につながり、2の「価格の不安定問題」は解決に近づく


恩送りなのに、お金がかかるレターポットをなぜ使うか

もう一つの一つのレターポットを挙げる。

レターポットもブロックチェーンの暗号通貨ではないが、「レターポット」を通貨のように使用し、サービスを提供したり、受けたりしている人たちがいる。

日本円でもサービスの提供や支払いは可能なのに、わざわざ「レターポット」を購入して、「レターポット」で支払い、受け取る。

これは「レターポット」で支払うと、通常の支払いでは発生し得ない会話や気持ちが魅力となっているから、「レターポット」という通貨を選択しているのではないだろうか。

さらに「レターポット」は送信に手数料がかかる。この手数料の部分に関して言えば、仮想通貨と全く同じだ。

それでも「レターポット」で支払う価値が、ユーザーを魅了しているのではないだろうか?

つまり、その手数料を払ってまで「レターポット」でやり取りする意味があるから、「レターポット」を選んで使うのである

言い換えれば、「やり取りそのもの 」の価値が、手数料以上の価値あれば、その通貨を使う理由になるのである。

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トランザクション(やりとり)の価値が手数料の価値を超えているかどうかが、その仮想通貨が本当に意味での実用化されている状態かどうかの、一つの指標になるのではなかろうか。

ここまで読んだら気づくかもしれないが、小さい経済圏の通貨の魅力は、そのままイコール、コミュニティの魅力そのものでもある

コミュニティと通貨の関係性をもう少し深ぼって、note にまとめたい。

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