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仮想通貨が実用化の障壁。仮想通貨が実用化されない3つの問題とその解決の鍵

最近は仮想通貨の価格としては落ち込んでいるが、こういうときこそ仮想通貨が実際にどうやって実用化されていくのかを考える。今日の note では仮想通貨が実用化されない現時点で問題と僕なりの解決の糸口をまとめてみた。

3つめの視点が個人的にユニークだと考えているので、今更な問題に感じる人は3だけでも読んでみてほしい

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ブロックチェーンの可能性自体には、多様化や自立分散化された社会を求める僕は色々期待している。しかし現状はまだ完全に実用化されているとはいえない状況であり、投機目的でも仮想通貨になってしまっているのが現状だろうか。いくつか実用化にあたっての障壁があると思うのだが、大きく3つ今回はあげてみたい。

1.手数料&速度問題
2.価格不安定問題
3.一般ユーザーのリテラシー問題

3つについて、それぞれ説明する。

1.手数料&速度問題

手数料&送信速度はブロックチェーンをつかった実装をする上で、一番最初にぶち当たる問題だ。送信をするたびに手数料をとられ、少額な送信でさえも手数料が取られてしまう。

一時期 ETH なんかは手数料 2000 円近くなっていたり、少額なマイクロチップなやりとりにおいては無視するわけにはいかない。
それではたくさんの活発なトランザクションをつくるという思考よりも、いかにトランザクションを発生させずにやり取りするかということになる。

例えば、 Twitter や Slack で 少額の仮想通貨を送金できるといった、仮想通貨の Tip サービスがある。
しかし、これら実際はブロックチェーンで Tip されているものは少なく、多くのケースで仮想通貨に換金可能なデータベース上の値をやり取りしているに過ぎない。

送信速度についても同様に、ブロックチェーンでのやりとりは送金に時間が多くかかる。何か商品と思った時に仮想通貨で支払い、その送信が完了するまで 30 分の間待つことができるひとはいるだろうか。

なので、ブロックチェーンサービス設計者は、まず手数料と速度の問題を考えることになる。

技術的には、BTCであればライトニングネットワークなど新しい技術が作られているので、技術的には進化していくのいずれ解決していく問題にもみえる。

ただ僕は確かに技術的には進化していくのは想像が容易なのだが、後述する3のユーザーリテラシー問題において懐疑的であるので、いかにリテラシーをもたずして使いこなせるように、ブラックボックス化してくれるかが鍵になると考えている。
つまり、開けれるブラックボックス化が、技術者に求めれられることになる


2.価格不安定問題

これは仮想通貨の価格が大きく左右状況では、使うという心理になりづらいという問題だ。現在、投機的な動きによって価格が大きく左右されているので、さらに使うという心理になりづらい。

昨日は 10000円で買えたのに、今日には 20000 円でないと買えないみたいなことが発生してしまうからだ。

実はこれは、仮想通貨を日本円に常に換算にしているから問題があるのだ。

ところで、あなたは今オーストラリアドルだとその商品がいくらで買えるなとか、日常で考えたことがあるだろうか

今、僕はオーストラリアに住んでいるのだが、僕は、日本円で稼ぎ、オーストラリアドルで支払い生活しているので、通常の日本人より日本円とオーストラリアドルのレートを気にしている。

つまり、日本円で稼ぎ、日本円で支払っていれば、レートなど意識しなくなるのだが、メイン収入が日本円である限り、どうしても日本円換算せざるを得ない。

逆に言えば、ビットコインで稼ぎ、ビットコインで払う世界がくれば、円とビットコインのレートを気にしなくて良い世界がやってくるはずだ。

この問題の解決は、いかにその通貨の経済圏を広げられるかが鍵になる。


3.一般ユーザーのリテラシー問題

コインチェック事件でわかったとおり、ユーザーは結構何も考えていない人が多かった。多様化や自立分散化された社会のために、仮想通貨使いたいって思想の人のが少数だったのだろう。つまり、自立分散化された状態を必要としている人が少ないのだ。


現状はまだ、「ほら、、仮想通貨なんてデジタルデータなんて信用するから・・」ってレベルの批判を見かけるので、違う意味で自己責任で終わらせれて大丈夫かもしれないが、あるとき、開けれるブラックボックス化が完成した時、多くの人が気づかぬうちに自立分散化の世界に入ってくるかもしれない。
そんなとき取り返しのつかないレベルの損失を被った場合、自己責任なので誰も助けてくれない状況が果たして良いのだろうか?ということである。
おそらく「なんとかしてくれ」とか「誰かのせいだ」という人がでてくるのだが、技術的に自立分散化された状態なので、あなた以外何もできないと答えるしか無いのだ。

それがやってくる未来が見えるうえで、自立分散型社会を「少数」が創ってしまっていいのかという意識が少しある。
しかし、その「少数」はそんな未来をつくるワクワクとそれを創る力を手に入れてしまっているので、僕はその社会において、いかに最適化していくかを考える立場でもいたいと考えている。

最大の解決は一般ユーザーのリテラシーを持つことなのだが、それは僕は不可能だと考えている。なので、本質的な自律分散型を求める人にはそれを選択する権利を与え、そうでない人にはコントロールされた見せかけの自律分散型を、社会に最適化実装していくことが鍵なのではと考えている。

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ここまで3つまとめたが、これらすべてを直近数年で解決される問題ではない。
がしかし、どこから解決の糸口が見えてくるはずである。
なので、次回は短期的な視点でどこから社会に実装されていくかを考えてみたい。


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