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音楽環境整える/ピアノとハモンド、セットアップ完了

今日はピアノチューナーさんが来てくれました。久々に美しい音がよみがえりうきうきです。

わたしのピアノとハモンド・オルガンはどっちもかなり高齢です。ピアノはGulbransen(ガルブランセン)Made in USAのスピネットピアノでたぶん70歳ぐらいだと思います。ガルブランセンは1904年にシカゴで設立されたブランドですが、高級でもなく大衆用のピアノ。そのうえスピネットタイプなので、楽器としての観点から見れば価値は低いと思います。

このピアノは米国暮らしが始まってはじめのころに、ローカルペーパーの掲示板「売ります買いますコーナー」でみつけました。

「おばあちゃんが弾けなくなり、ピアノが倉庫に眠っています。どなたか楽しんで弾いてくれませんか? $140で譲ります」

そんなめぐり合わせで我が家に来て以来ずっと楽しませてもらっています。

今の家に引っ越すときに、末息子がいいました。

「いつまでもアンティークピアノにしがみついていなくても、新しいYAMAHAに買い替えたら?移動も調律にもお金かかるのだから、楽器として価値あるピアノにしたほうがいいよ」

ちなみに末息子はプロミュージシャンです。

「それも一理あるな」と思いちょっぴり悩みました。引っ越しを機会に誰かに譲って買い換えようと血迷ったのですが、亡くなった夫がずっと聴いてきた音です。それに、古いけどコンディションはいいし、いろんな思い出も詰まっているので、わたしが元気なうちは、やはりたいせつにしようと決めました。

そもそもうちには、これ以外にもヤマハのキーボード、デジタルピアノ、テクニクスの電子オルガンにアコーディオンとリビングルームにはたくさんの鍵盤楽器が並んでいます。素人の音楽愛好家なので人に聴かせるためでもなく、自分の演奏が楽しめればそれでじゅうぶんです。ピアノの音質はとても明るくて優しいので気に入っています。

もうひとつの宝物、ハモンドオルガンも古く60代と思われます。M 100シリーズで、デジタル時代の今となっては化石のようなオルガンです。なにしろ、トーンホイールで音を出すシロモノなのです。

スイッチからして、まずStartスイッチを10秒近く押し上げ、ジェネレーターを起動させモーター音が安定したところでRunスイッチを足し、トーンホイールを動かすという“楽器”なのです。

若い人たちにはなんのこっちゃかさっぱりわからないと思いますが、ハモンドのM 100の音が知りたければ、これです。古いけど有名な曲なのでどこかでは聴いたことがあるのでは?
プロコル・ハルムの『青い影』

まさに、この音がわたしのハモンドからも出るのです。プロコル・ハルムが使っていたのもM 100シリーズだとか。

ジャズ好きならハモンド・オルガンのB3は有名で、今も世界中のジャズオルガニストに愛用されていますが、わたしのオルガンも音源は同じトーンホイール式なので、デジタルにはない懐かしい音が楽しめます。

わたしにとってはこんなにうれしいハモンド・オルガンですが、これも米国暮らしが始まって数年目ぐらいのころに、リサイクルストアで末息子がみつけたものです。スイッチの入れ方が変わっていて、簡単にはオン、オフできないので、たぶんお店の人が壊れていると思ったのでしょう。こんなに価値あるものなのになんと値札は“$10 As Is(現状)”だったのです。

10ドルってことは1000円!!ですよ。コンビニでパンと飲み物とお菓子買うぐらいでハモンドオルガン〜😆

すかさずゲット!!😊

以来、ずっとわたしの近くで生息中です。たまにハモンド専用の油もさしてあげてます。

わたしの年代ならハモンドのトーンホイールサウンドを懐かしいと思えるのでしょうが、若い人々にはジェネレーターのモーター音とセットになっているハモンドサウンドの味と言われてもピンとこないでしょうね〜。

でも、いいの、いいの。ときおり、勝手にノスタルジックな気分にひたる自己満足。

今日はちょっとマニアックな話になってしまいましたが、ハモンド・オルガンについてはウィキでけっこう詳しく書かれているので興味のある方はどうぞご覧下さい。

音楽のある暮らしってほんとにシアワセ度を高めてくれます。

わたしが自分の親にいちばん感謝していることのひとつが、音楽を楽しめる大人に育ててくれたことです。そして、そんなわたしと結婚した夫は、音楽のある暮らしの良さを知り、子どもたちにもその能力が備わるようにと環境を整えてくれました。

そのうちひとりは、備わりすぎてミュージシャンが生業となってしまいましたが、音楽好きママとしては、こんなにうれしいことはないですワ♫♬😆




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