見出し画像

拝啓、文先生、章子先生


【ぶんげぇむ参加】

拝啓、文先生、章子先生

先日は「出せなかった手紙」を読んで下さり、ありがとうございました。心の整理中の気持ちを汲み取り、思いやりをもって受け止めて下さるおふたりのやさしさが身に沁みました。今回は感謝の気持ちと共に、質問とお知らせしておきたいことがあるのでお手紙を出させていただきますね。

その前にお尋ねの、yahoiの読み方は「やほい」でアクセントは“や”、“ほ”のどちらでもかまいません。3月生まれなのでほんとうの名は3月によくありがちな名です。hをひっくり返すと、ほらわかるでしょう?

画像1

シマシマ服がトゥアイ(Tuai)


サモアに住んでいたころトゥアイというママ友がいました。サモアの小学校では、子どもたちの授業が終わるまで、大人が校内で待っていました。読書やおしゃべり、カゴを編んだり、お昼寝したりとゆったりまったり時間をつぶしたものです。トゥアイにはよくサモア語を教えてもらいました。yahoiという名は彼女がつけてくれました。とはいっても何度教えても「やっほい」としか発音できなかっただけのことなのですがね……。本来、古風な名なのにyがhになっただけで、まぬけっぽい響きになるのが気に入って、以来ずっと愛用しています。

トゥアイはね、熱いのが苦手だからと、朝の8時半ごろにカップラーメンにお湯を注いでお昼に食べるのです。3分間待つはずの麺が4時間です。みごとなぶよぶよ麺をおいしそうに食べる姿は衝撃的でした。「麺が伸びる」「麺のコシ」といった概念をいくら説明しても、最後までわかってもらえなかったのは今も心残りです。

すいません、名前の説明からトゥアイを思い出して話がとんでもない方向にそれてしまいました。すぐ脱線しちゃうんです。

話を戻しますね。

ところで今回のぶんげぇむのお題を拝見して、気になったことがあります。

わたしがnoteにはじめて文章を書いてみたのは昨年12月1日のことでした。夫を失くし、いろんな思いが交錯する毎日。気持ちの整理を兼ねて心の中を吐き出そうと思いついたのです。気のおもむくままに書いてみたり、おもしろそうな文を読みふけったりしていました。

1月の終わり、「鞄、どうしよう」と思ったところに、偶然にも第2回ぶんげぇむについての記事が目につきました。

“「鞄」「黄色」「さみしい」を使って何かを書きましょう?!”

まるで、わたしの心の中を誰かに覗かれたような気がしましたので、とりあえず、文先生からの課題をメモしておきました。創作するまでもなくスラスラーとただ気持ちを記しました。

そして第3回のお題が発表されました。「羽根」「エメラルドグリーン」「レンガ」というキーワードからはすぐにサモアのことがよみがえりました。今度もストーリーを作り上げることなく体験をおさらいできました。みなさんのステキな創作作品も楽しく拝読しました。

そして第4回はキーワードはなくて「出せなかった手紙」でしたね。ちょうどいいタイミングで夫に話しかけることができ、このお題が出てきたことに感謝感激です。おまけにすてきに朗読していただいたあと、哲学的な考察で「生きている人たちに、亡くなった人の記憶がある限り生きている」って励ましてくれてありがとうございました。

会話を拝聴しながら、「ぶんげぇむ」との出会いって、単なる偶然なのだろうか?と思い始めました。わたしが自分の心と向き合うために、文先生、章子先生を使って、誰かがわたしをコントロールしはじめているような気がしてきました。

そして……聞いて下さい、文先生、章子先生。ここからだいじです。

亡くなった夫との出会いは今から43年も前です。夫は6つ年上、わたしは高校生でした。当時、わたしの学校が終わると、よく喫茶店でデートしました。米国で暮らすようになってからは、図書館入り口のコーヒースタンドやファストフードぐらいでしかお茶した覚えはないのに、当時は「おしゃれな喫茶店」でデートを楽しんだものです。今なら“カフェ”って呼ぶのかしらね?

それでね、その昔デートしたお店ってのが、名古屋の大須というところにある「ミモザ」というお店なのです。わたしたちにとっては思い出深い場所なのでお題に「ミモザ」を見つけて、背筋がぞくっとしてしまいました。

あまりにできすぎてやしませんか?と。

そこで質問ですが、お題をお決めになっているのは文先生ですか?それとも章子先生ですか?どのように決められているのですか?

わたしは特定の信仰を持っていませんので、天国も極楽浄土も霊も信じてはいないのですが、こんなキーワードをポンポンと出してくるって、決めているどちらかに夫は憑依(ひょうい)しているのではないでしょうか?

わたしに自分を思い出してもらうため、書かせるため、おふたりの言葉を借りて励ますため……。だんだんそう思えてなりません。

次のお題も楽しみです。

かしこ




🌺 共感、応援いただけるならとびあがって喜びます。 そして、その喜びと感謝を胸に次のどなたかに恩送りします。