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男の子?女の子?2択から広げるジェンダー観

あなたは、「男の子?女の子?」と聞かれたらどのように答えますか?

最近では、LGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダ・クエスチョニング)が知られ、男女の身体の区別だけでなく、さまざまな『性』がアイデンティティとして認められるようになりました。

しかし、我が家の子どもたち、8歳女、5歳女、2歳男の頭の中には、ジェンダーと言えば、「男の子か女の子か」の2択。「どちらも、どちらでもない」という選択肢の広がりは、「えっ?どういうこと??」とクエスチョンが飛んでいました。

今回は、「どちらも」と回答してくれる大人との交流をきっかけに、主に8歳の長女と、ジェンダー観について話をした際に思ったことを書き留めます。


絵本の世界と現実の世界

長女とは、絵本を通して、ジェンダーについて話をしたり、読み聞かせをする機会を作っていました。なので、「いろんな人がいること」はぼんやり理解しているのでは?と、私は思っていました。

今回話をして感じたのは、絵本の世界の中のストーリーと、現実の世界がリンクしていなかった、ということ。
絵本の世界で、パパが2人いるファミリーや、スカートやピンクを好む男の子がいることは、知ってはいた。

けど、現実の世界では、我が家にはお父さんとお母さんがいるし、小学校でも(制服の学校)男の子はズボンを、女の子はスカートを履いています。
小学校でも、男女区別なく「さん付け」で読んだり、名簿順や背の順になっていますが、それでも長女の頭の中では、「ダンシ、ジョシ」=「男の子か女の子かの2択」、という現実で世の中が構成されていたようでした。

生物学的にどちらか

次に聞かれたのは、生物学的にどちらか、ということ。つまり、身体の形がどちらかを、聞かれました。
身体の性の話をしつつ、心の性があって、身体の性と心の性が違う場合もあることを話しました。

長女にとって、身体の性は分かりやすいけど、「心の性」はピンとこない様子。友達に「ぼく」「オレ」と言っている友達がいるよ!と教えてくれました。
女の子の見た目だけど、一般的に男の子らしいと言われるものを好んだり、女の子が好きになったりすることがあることが分かるには、まだ時間がかかる様でした。

好きな人がいるなら、結婚しないの?

子どもらしいというか、ストレートな疑問を持った長女。どちらも、と回答してくれた方に、聞いていました。

そして、このような大人にとっては回答に困るような子どもの疑問を聞き、慌てている私がいました。
聞いても良いのか?と、思った私の気持ちを感じ、疑問に慌てるより、真摯に向き合うことも大切だと感じました。どのように言ったら伝わるか、よりも、自分の気持ちを大切にしながら、会話しようと。

そして、
「ね、お母さんもそう思うよ。結婚出来たら良いのにね」
と返していました。

大人の事情は色々ありますが、子どもが疑問に思ったことを素直に言葉に出来ることは素晴らしい。子どもの疑問には、大人の思い込みを壊してくれる破壊力があると思いました。

まとめ

長女のジェンダー観が広がったかは、定かではありませんが、会話をすることの大切さを感じました。また、絵本を読むことも大切ですが、現実の世界で「経験すること」はとても大切ですね。
子どもの疑問は素直で的をいていることも多いことを実感しました。さらに、ジェンダー観を知ったつもりになり、頭でっかちになっている私に気がつきました。子どもに聞かれて、私の言葉で話が出来ない部分がある、、

慣れていないことに気がついたので、子どもたちと会話していくこと、絵本の世界と現実の世界をリンクさせるための行動をしていきたいと思いました。

まだまだ、触れられていない、語られていない、言葉にされていないタブーはたくさんあります。大人の事情もありますが、子どもに聞かれて答えに困る、説明が難しい現実は変えていくことも大切かなと、感じました。

子どもを育てながら、常に親としての成長が必要ですね。私のジェンダー観も、アップデートしていきたいと思います。

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