見出し画像

世界は物語を求めてる。

過去の日本は「役立つもの」が売れていました。
でも今は「意味あるもの」が売れています。

まずは「役立つもの」が売れなくなったかという話をします。
理由は単純、「役立つもの」が飽和しているからです。

日常生活で必要な道具のほとんどは100円均一で揃う世の中ですから、生半可な便利グッズを出しても見向きもされないでしょう。
それほど高品質な物がたくさんあるのは本当に有難いことです。

逆にこれから発展していく国々はまだ物自体がないのです。
そこに「役立つもの」を出せば売れるでしょう。
それを狙って東南アジアに日本のサービスやノウハウを届ける仕事をしているわけです。

では「意味あるもの」とはなんでしょうか?
私は「意味あるもの」の要素は二つだと考えます。
・物語がある
・自己投影できる(もしくは自分が物語の一部になれる)

わかりやすい極端な例を紹介します。
最近のライブ配信サービスには投げ銭システムが多く導入されています。
ファンがライブ配信者を応援するために金銭を投じるわけですが、見返りは全くありません。あるとすれば、ライブ配信者が喜んでくれるという見返りです。

この話をブランド命の中高年世代の人に言うとドン引きされます。
この世代の方々は高級時計、高級車など目に見える高級な物質が好きという種類の人が多いですから。

話を戻します。
ライブ配信者へ投げ銭をすることで物質は手に入りませんが、
ライブ配信者が描く物語の一部になれるわけです。
更にライブ配信者が自分に叶えられなかった夢を追いかけていた場合、自分の代わりに叶えてもらうという自己投影ができるのです。

なんなら、「意味がないもの」を「意味がある人」が売っていたら「意味があるもの」になるわけです。

この感覚が理解できない人は旧時代に取り残されるかもしれません。
最近のビジネス書でやたらとアート思考が取り上げられているのもそういうことなんだと思います。

是非、みんなで「意味があるもの」を作っていきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?