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生活するのは自分たちなので

引っ越し作業が進んできた。

これまで幾度か引っ越しをしたが、三重県や愛知県に住んでいたときは車を持っていたので、それを使って何回か往復をして引っ越しをした。

実家に戻る必要があるときは、実家に一時的に預けたりなどもしていた。いまは東京に住んでいて、車を持っていないので、レンタカー屋で借りることにした。
 
奥さんが軽バンを予約してくれたので、主に週末にそれを使って二人で引っ越し作業を進めている。引っ越し業者を使って一気にやるわけではないので、事前に計画を立て、少しずつものを運び込んでいる。

一気に移すわけではない場合、「どの時点で生活拠点を移すのか」がけっこう難しい。もともとの部屋からはだんだんものが減っていき、新居はものが増えていく。

でも、荷ほどきも少しずつやればいいわけだし、ただ生活をするだけならそんなにたくさんものが必要なわけじゃないから、このペースでいいんだと思う。あまり時間に追われながらやる必要がない、というのもいい。

今回、あらためて、軽バンというものを運転してみたのだが、かなり楽しい。ダイハツのハイゼットカーゴという車だったのだが、軽のくせになかなかパワフルだ。

そして、荷物を運ぶことが前提の車なので、両サイドにドアがついているし、後ろの扉もめいっぱい開く。ソファやテレビなど、そこそこ大型の荷物も、奥さんと僕の二人で楽々運ぶことができた。

今まで、社用車が大型のSUVで、ここ数年はそればかり運転していたのだけれど、確かにガタイは大きいし、座席を倒せばそこそこの荷物が載るのだが、「貨物を運ぶこと」に特化した車には到底敵わない。そのシンプルな機能性の高さには目を見張るものがあった。

そういえば、軽トラも「軽」という名前がつくだけに軽自動車にカテゴライズされるわけだけれど、田舎では重宝されているわけで、車の性能というのは見た目や乗り心地だけで測れるものではないのだ、ということを再確認した。
 
僕は前職が物流企業で、経験上、台車は絶対にあったほうがいいと思ったので、それも買ってきた。普通、台車というと取っ手のついているタイプを想像すると思うが、大型の貨物を運べるという点で、取っ手のないタイプのほうがじつは取り回しがいい。

取っ手がないタイプの台車だと、ソファなども立てれば載せることができる。そんな具合に、これまでの経験なども生かしながら作業を進めていった。

やっぱり、大変だけれど、引っ越しはできれば自分たちでしたい。自分たちが使ってきたものだし、これからも使うものだし、生活するのは自分たちなので。

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