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選挙、行っていますか?

ときどき行われる選挙には必ず行っている。一人暮らしの頃も基本的には行っていたが、少なくとも結婚してからの3年間は夫婦で必ず行っている。

近所の小学校が投票所になるのだが、けっこう通い慣れてきた。特定の政党を支持しているというわけではないのだけれど、とりあえず義務なので毎回律儀に通っている。

ただ、選挙ってどういう意味があるんだろうな、とつくづく思う。いつもどの候補者に投票するか、けっこう難題を突きつけられている。

この人に政治を託したい! と思えるような人は存在せず、消去法になるのだが、消去法でもなかなかきつい。一応、「この政党はないな」というのがあるのでそこを除外していくのだが、それでかなり絞られてしまう。そこで、別にたいして入れたくもない人に投票する羽目になる。



候補者がどういう人なのかは可能な範囲で調べてみる。たしか市議会選だったと思うのだが、候補者の一人で「喫茶店を経営しており、日常的に市民の声を聞いているので、それを政治に生かしたい」などと言っている人がいたので、どういう店をやっているのか調べてみたところ、専用の店舗を構えているわけではなく、レンタル喫茶店のようなところで週に一日、平日の午前中に営業しているだけの店だった。

しかも、別にそれほど客席が多いわけでもない。おそらく客とはいっても常連客というか、政治的な活動の仲間なのだろう。なにも考えずにポスターを眺めていたら、そういう庶民感覚をもった人もいるのか、と納得してしまうかもしれないのだが、少し実態を調べてみたらだいたいそんなものである。

消去法でもきついのだから今更ではあるのだが、もっと候補者についての客観的な情報がしっかりまとまっているといいのにな、と思う。候補者が自らアピールしていることだけではなく、第三者による実績などをまとめたものがあったらいいのにな、と。

あるいは、現職であれば、公約で掲げたものがどれぐらい実現できたのか、といったことを統一したフォーマットで報告してもらうとか。そういう情報源はあるのかもしれないけれど、自分は読んだことはない。もっとアピールしてもらいたい。

そもそもの話として、「当選した際にやっている万歳三唱」もよくわからない。当選したということは、任命されただけなわけだから、やっとスタートラインに到達しただけである。ぜひ、公約を実現した暁に、万歳をしてもらいたい。タイミングを間違っていると思う。「これからしばらくは政治家として安泰の生活を送れる」ということで万歳しているのだろうか。

あと、「誰か」に投票するのではなく、候補者全員に点数をつける方式でもいいような気がしている。10点満点で、信任の度合いを点数化するとか。難しければ5点満点でもいいけど。

あと、投票率が低いことがよく問題点として挙げられるけれど、投票率があがればそれだけリテラシーの低い人も投票することになるわけで、むしろ悪影響だと思えるのは自分だけだろうか。若者でも、それなりにリテラシーの高い人はすでに行っていると思うので。ただ、数としては世代の層の厚みが違うので、マイノリティというだけである。そういう意味では、年齢に重みづけをしてもいいとは思うけど。

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