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CMは好きですか?

日常生活で、CMを見ることがほとんどない。ここでいうCMとは、テレビCMと、動画などに差し挟まれる動画CMのことを指す。

テレビはNHKしか見ないし、YouTubeもお金を払って、動画広告を挟まない形式に変更しているので、視界に入ってこないのである。お金を払っているといってもそこまで高額ではないし、それで快適になるならいいかなと思い、毎月支払っている。

特にYouTubeの場合は、あやしい変な広告も多かったので、そういうものを目にしなくなり、非常に快適である。

しかし、たまたま民放をつけていて、CMを目にする機会があり、見てみたら、結構面白いんだなと思った。もちろん、ただ単に商品そのものを紹介するようなCMは面白くはないが、一瞬「なんのCMだ?」とわからないようなものの場合、意外性があって面白い。

大きな企業がかなりのスポンサー料を払い、その道の一流の人たちが制作しているわけなので、面白くて当然、とも言えるのかもしれないが。そもそも、俳優やタレントがCMに出演したりすることで話題になることもあるので、世間の注目度というのはそれなりに高いものなのかもしれない。

そういう「CMに出たことによる効果」みたいなことを考えていくと、CMを出す側も、CMに出演する側にもそれなりにメリットがあって、「そもそもCMってなんのためにあるんだっけ?」というのがわからなくなったりするのだが。

以前、奥さんと「CM当てクイズ」という遊びをしたことがある。YouTubeで90年代とか、80年代のCMを集めた動画を探してきて、最初の5秒ぐらいを流して止め、なんのCMかを当てる遊びである。

これ、くだらないのだが、やってみるとかなり面白い。映った瞬間にわかるCMもあるが、凝ったCMだと本当に最初の数秒ではわからない。だが、当然ながら最後には必ず商品が明かされるので、最後までなんなのかがわからないということもない。

昔のCMを見ていると、世相みたいなものも見えてくる。昔のCMは、お酒とか、クルマのCMが多い。あと家電製品とか、歯磨き粉、クレカなど。引っ越しなども多いだろうか。

最近のテレビCMと比較すると、やはり変化が感じられる。そのときたまたま見ていた番組のスポンサーは、回転寿司、素材・技術系の会社、エナジードリンク、保険などである。あと携帯など。

お酒やクルマのCMはなく、また、家電なども皆無だった。確かに、昔はワープロのCMとかはあったようだが、いまではパソコンの完成品をCMで出すなんてあまり考えられないので、確かに世相の変化を感じる(どちらかというと、プロセッサのインテルなどのCMだろうか)。

素人考えでは、素材や技術系の会社がテレビCMをやってなんの意味があるのかと思ってしまうけれど、普段人々の目に触れない業態だからこそ、一般大衆に名前を知ってもらい、ブランド力を高めるという意味で重要なのかな、と思った。

そうなると、やはりピンポイントでものを売るのはインターネット広告とかのほうが相性がいい、ということになるのだろうか。テレビCMというのは、受け手側はザックリとした「大衆」なので、「企業イメージの向上」などの大雑把な狙いになってしまうのだろう。

まあ、たまに見たCMだったので物珍しかっただけで、まあ基本的にはこういうのを見ないですむならそれに越したことはない。でも、「どういう会社がCMを打っているのか」というのはひとつの情報なので、たまに見てみると面白いな、と。


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