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同世代の交流はなぜつまらないのか?

そういえば、自分はあんまり同世代とつるまないタイプだな、と思った(そもそも、友人がそれほどいないというのもあるが)。

もちろん皆無ではなく、比率でいえば同世代のほうが多いぐらいなのだが、できれば違う世代と接点を持ちたい、とつねづね思っている。同世代同士のほうが刺激的ではあるが、考え方も似通っていて、似たような価値観だったりするので。

できれば10歳以上年上か、10歳以上年下ともっと交流をもちたい、と思っている。自分は20代の頃に中国の上海に2年ほど住んだことがあるのだが、30代ぐらいの人とけっこう交流があったので、なかなか刺激的な日々を送っていた。

考えてみれば、同世代の友人もいたけれど、年上の友人のほうが気が合うような感じがしていた。当時40歳ぐらいのNさんという人がいて、Nさんには私生活や仕事に至るまで、いろいろと相談にのってもらったりした。人間関係として、ハッキリと上下があるほうがわかりやすいのだろう。

同年代に相談に乗ってもらったところで、向こうも本当に言いたいことが言えるわけではないだろうし、こちらも相手のアドバイスを素直に聞けるとは限らない。年が離れていると、もっと素直になれることもあるのでは。

自分も30代の後半に差し掛かってきたので、そろそろ年上だけでなく、年下との交流も持ったほうがいいのでは、と思い始めている。10歳違うと感覚もだいぶ変わってくるので、新鮮に感じることが多い。

そういう意味では、いろんな年代の人が入り混じっている会社はいい会社だよなと思う。いま自分が勤めている会社は30代が中心で、やや均質的ではあるが、いい感じに世代がバラけている会社は相互に学べることが多そうな気がする。できれば、プライベートでもそういう空間が確保できるといいのだけれど。

前から思っているのだが、老人ホームと保育園は同じ敷地にあるほうがいいのでは、と思っている(実際にそういうところもあるが)。子どもの面倒は保育士が見るのが基本ではあるが、ある程度元気な年寄りにも手伝ってもらうほうが理にかなっているのではないか、と思う。

保育士は基本的に若いが、若者の数は相対的に少ないし、あまり社会のリソースをそこに割くのも難しいだろう。少なくとも現代社会は老人が多い社会なので、老人に子育てを手伝ってもらう、という仕組みがもっと世の中にあればいいのに、と思う。

世代が変われば考え方も変わる。年寄りのほうが知見はあるので学べることは多い。逆に若いと、「感覚」が新鮮である。中高生ぐらいの子も、親ぐらいの世代の人ともっと交流があれば、世の中を見る目が変わってくるのでは。

「価値観」の学びが多いのが世代間の交流だと思う。あなたはどう思いますか?

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